FA市場は『ヤクルト』田口麗斗が最大の焦点? 超目玉の“日ハム投手”はポシャる説濃厚

(C)Beto Chagas/ Shutterstock 

今オフのFA(フリー・エージェント)戦線は小粒なものに終わりそうだ。

昨年は近藤健介外野手、森友哉捕手が移籍して物議を醸したが、今オフの目玉は東京ヤクルト・田口麗斗投手ぐらいになりそうな情勢。

超目玉の北海道日本ハム・加藤貴之投手の移籍も取りざたされていたが、ここにきて立ち消えとなる可能性が出てきた。

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加藤投手は昨シーズン、与四球が11で規定回数以上投げた中では歴代最少を記録。味方の援護は少なかったものの、8勝7敗、防御率2.01の好成績を残した。

加藤投手といえば千葉出身。かつて日本ハムで投手コーチを務めた千葉ロッテ・吉井理人監督とも懇意とされ、ロッテ移籍が取りざたされていた。

日本ハム・加藤投手は不安定さ目立つ

ただ加藤選手、今季の防御率は2.61とまずまずだが、被打率が.251と日ハム投手陣の中でも高い数字。

与四球は8と相変わらず少ないものの、好不調が激しいのが気になるところだ。

「4月21日の楽天戦では6点リードをもらって悠々完投…と思いきや、その後失点を重ね、リリーフ陣も呼応するように打ち込まれて大逆転負けの『戦犯』となってしまった。

7月6日のソフトバンク戦でも2発の本塁打で敗戦投手に。このところ一発を浴びて競り負ける場面が目立つ。

また、昨シーズンは夏に新型コロナ感染、腰痛で離脱している。

春と秋の活躍で良い数字を残してきた形だが、一般的に疲れが増すとされる夏場に好成績を維持できるのかは未知数。2021年夏の成績も良くはなかった。

加藤投手の今季年俸は1億3500万円(推定)と球団内では外国人を除き2番目。FAで獲得するとなれば人的補償も求められるし、年俸に見合っただけの働きをしてくれるのか微妙な情勢になってきた」(野球記者)

一方、田口投手は引く手あまたのようだ。

「ヤクルトは昨年活躍したスコット・マクガフ投手が帰国し、田口投手ひとりで燕救援投手陣を引っ張る。

抑え候補として加入したキオーニ・ケラ投手が二軍でくすぶる中、田口投手は防御率1.63と孤軍奮闘。

今後も昨年に続く活躍が見込まれる。年俸は8800万円(推定)と格安で、ソフトバンクあたりは喉から手が出るほど欲しい存在だろう」(同・記者)

億単位の年俸をもらう選手たちの移籍は見られなそう。今年のFA戦線は少し寂しいものになりそうだ。

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