阪神の“正捕手”は梅野? 坂本? 首位堅持も不安残るキャッチャーの起用法

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プロ野球・阪神タイガースは、なんとかセ・リーグ首位をキープしたまま、オールスター期間に突入することになりそうだ。ただ梅野隆太郎、坂本誠志郎の2捕手を併用する岡田彰布監督の采配に疑問の声は絶えない。リーグ優勝に向けた不安要素は捕手の起用法にありそうだ。

ここまで梅野捕手は57試合出場で打率.180、坂本捕手は33試合で.226。打撃面では坂本捕手に軍配が上がる。

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また先発マスクをかぶったときの投手防御率も、坂本捕手の方が断然上だ。また、先発投手に限って言うと、梅野捕手が先発したときは防御率が3点台後半。一方で坂本選手が先発すると先発投手の防御率は1点台中盤まで下がる。

投手と捕手の相性はあるとはいえ、坂本捕手がレギュラーとして使われないのは疑問にも思えるが…。

データ上は坂本誠志郎の方が…

「西勇輝、青柳晃洋ら比較的実績がある投手が先発するときは梅野捕手がボールを受け、坂本捕手は村上頌樹、大竹耕太郎の両投手が登板したとき専用のキャッチャーにさせている。

投手によって捕手を使い分けている形だが、これだけ防御率に差がついているのなら、坂本捕手にもっと多くの出場機会を与えるのがデータ上は適切にも思える。岡田監督が実績のある梅野捕手をひいきしているとファンから指摘されていますよ」(スポーツ紙記者)

また、11日になって梅野捕手が右手親指、右膝などのケガを押して試合に出続けていることが、一部報道で明らかになった。

「梅野選手はシーズン終盤に必要になってくる存在だから起用しているのでは、との説もある。ただ、負傷しているのなら、なおさら梅野選手を休ませるべきではないのか。梅野選手をさっさとスタメンから降ろすようなことをせず、坂本選手の起用にはなぜ慎重になるのか疑問が残る」(同・記者)

シーズンもまだまだ中盤。果たして岡田監督はこれからも梅野捕手を重用するのか、それとも坂本捕手の出場機会を増やすのだろうか。

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