新ドラマ『ばらかもん』ハートフル要素ゼロ! 非常識行動に視聴者イライラ

杉野遥亮 

杉野遥亮  (C)まいじつ

7月12日よりドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系)の放送がスタートした。

同ドラマは、五島列島が舞台のハートフル〝島〟コメディー。だが、第1話はハートフルな描写よりも、登場人物たちの非常識な行動が目立ってしまったようだ。

物語の主人公は、高名な書道家を父に持つ新進気鋭の書道家・半田清舟(杉野遥亮)。あるとき、書道界の重鎮・八神龍之介(田中泯)に「つまらない字」と批判され、思わず激昂してしまった清舟は、父・清明(遠藤憲一)から長崎県の五島列島で生活して頭を冷やすよう命じられる。

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かくしてやってきた島で清舟を出迎えてくれたのは、何かと面倒見のいい島民たち。しかし、1人になって書道に打ち込みたい清舟にとっては、かえってストレスでしかない。

そのため清舟は、親身になってくれる島民に対してぶっきらぼうな態度をとっていた。

「清舟は都会生まれ、都会育ちなので、世話を焼いてくれる島民に戸惑う気持ちがあるのもわからなくはありません。ただ、『つまらない字』と批判されただけで激昂するあたり、かなり情緒不安定な人物のよう…。

その性格が如実に表れていたシーンが、近所の小学生・琴石なる(宮崎莉里沙)に激怒するシーン。

彼女が清舟の書を見て『学校の先生が書いた字みたい』だと褒めた途端、いきなりなるから紙を取り上げて『うるさい! お前に俺の字の何がわかる!』と怒鳴りつけていました。

彼の字を〝つまらない〟と批判した八神からも似たようなことを言われたためつい怒鳴ってしまった、という背景があるのですが、それを差し引いても相手はまだ小学生。

子ども相手に八つ当たりするのはいかがなものでしょうか」(芸能ライター)

『ばらかもん』島民全員が非常識?

すぐに感情的になってしまう清舟に視聴者はハラハラしたようだが、それだけではない。島民たちの非常識な行動もまた、視聴者がフラストレーションを溜める要因になっていたようだ。

たとえば清舟が引っ越してきた一軒家は、もともと島の子どもたちが秘密基地として使っていた場所。住人が引っ越して来たにもかかわらず、なるをはじめとする島の子どもたちはそのまま居座り続ける。

来る日も来る日も当たり前のように訪ねて来ては、我が物顔でくつろいでいた。百歩譲って子どもたちだけならまだしも、島の大人たちもずかずかと家にあがり込んでくる。

そして頼んでもいないのに、引越しや掃除の手伝いを始めるのだ。

「もはやこの島では、プライバシーなどあってないようなもの。個性豊かで自由奔放な島民たちを描きたかったのでしょうが、視聴者からはあまり良しとされなかったようです。

島民を無理やり部屋から追い出そうとしないあたり、清舟は案外心の広い人物なのかもしれませんが…」(同・ライター)

「ばらかもん」がゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演となった杉野。ここから視聴者をアッと言わせるキャラに変化するのだろうか。

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