藤井聡太「棋聖」防衛の裏で…ABEMAコメント欄が地獄状態に

藤井聡太 

藤井聡太 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ

藤井聡太七冠(棋聖)に佐々木大地七段が挑戦した棋聖戦五番勝負は7月18日、第4局が指され、藤井七冠が勝利。棋聖戦4連覇を果たした。

第4局は最終盤、佐々木七段に大きなチャンスが訪れたが、これを逃す形に。初心者ファンから辛らつな声が漏れたが、佐々木七段に対する叱責は的外れなものだったようだ。

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第4局は「相掛かり」の戦型からお互い「中住まい」という囲いに組み、やや藤井七冠がリードして終盤へ。ただ藤井七冠にミスがあり、先手の佐々木七段に大きなチャンスが訪れていた。

ファンの間で注目が集まったのは、佐々木七段の77手目だ。

藤井玉を寄せる手段が必要だった。一般論として、中住まいは玉が自由に動き回ることができる。攻める側としては「玉は包むように寄せよ」との格言通り、挟み打ちにして相手玉を寄せる必要がある。

AIしか読めない手なのに…

数多くの手段がある中で、佐々木七段は無難に、持ち駒の香車を使い金を取りに行く手で囲いを崩しにいった。ただこれは敗着で、最善手は持ち駒の香車をポンと捨てる手だった。

この手はABEMAの将棋AIも推奨した手で、多くの視聴者は意外な手だと反応していた。

ただ佐々木七段の着手に対し、初心者とみられるネットユーザーは辛らつ。中継していたABEMAのコメント欄に《大地何やってんの?》といったコメントを書き込んだ。

ただし、77手目は将棋AIを見ていたならともかく、並みの人間が盤面を見ただけではほとんど予想できない手だった。

「持ち駒は飛車、角、香車2枚と比較的豊富。どれかを敵陣に打ち込んで藤井玉を寄せにいくことは想像がついた。

ただ、相手玉の守り駒を削りにいくならともかく、ただ持ち駒を捨てるだけの手が最善とは誰も予想していなかった。

おそらくプロでも対局者の立場になって、最善手を指せる人物は間違いなくゼロだった。佐々木七段はミスをした形だが、むしろ同情されるべき。

それなのに、コメント欄には『佐々木七段が悪い』とばかりに批判コメントが寄せられています」(週刊誌記者)

佐々木七段を励ます声も多かったのだが…。

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