ソフトバンク“あの本塁打王”放出か? 打撃好調でも続く二軍暮らし

(C)Luis Molinero/Shutterstock

27年ぶりの9連敗を喫した福岡ソフトバンクだが、低迷する打線に必要とも思える「本塁打王」がなかなか一軍に上がってこない。

今季途中のトレード、もしくは現役ドラフト制度を活用した放出が取りざたされている。

2017年ドラフトで、育成3位に指名されて入団した右の強打者・リチャードは、2020~22年にかけて二軍のウエスタン・リーグで3年連続の本塁打王に輝いた。

ただ、一軍に上がると成績はパッとしない。キャリアハイは2021年。34試合出場、打率.181、7本塁打、20打点の成績を残したが、年々一軍での成績は下がり続けている。

【関連】大谷翔平がイチロー批判? バッティング理論が真っ向から対立 ほか

今年は4月28日の日本ハム戦で待望の一軍初出場を飾ると、第5打席に安打を記録。だがその後は一軍と二軍を行ったり来たりで、今季一軍では打率.083、本塁打・打点ゼロとサッパリだ。

“二軍本塁打王”リチャードに危機…

リチャードは6月3日に「特例2023」で一軍から落とされ、今まで二軍暮らしが続いている。

だが二軍では、6月27日の復帰以降10試合に出場し、26打数8安打で打率は.307。4本塁打、8打点と相変わらずの強打者っぷりを披露している。

「二軍での打率は2022年の.232が自己最高。10試合とはいえ打率がいいとなれば、上で使ってみたくなるものだが…。

一軍はここ8試合連続で2得点以下と打撃が深刻だが、もはや使いたいと思われていないようだ」(週刊誌記者)

一軍に上がっては打てず、二軍に落とされる生活を続けているリチャードだが、ここにきて取りざたされているのがトレードだ。

「リチャードは素行面に問題があると指摘されている。似たようなタイプの選手に元楽天のオコエ瑠偉がいるが、彼は2022年の現役ドラフトで巨人に移籍すると今季、まずまずの活躍を見せている。

環境が変われば選手も変わるということが、現役ドラフトで実証された。

リチャードを放出して、右肘の故障が明らかになった絶対的セットアッパー・モイネロの代わりを緊急トレードで獲得するのも一案。また現役ドラフトに活用するのも面白い。

FA移籍した近藤健介の人的補償としてリチャードをリストアップしたとされる北海道日本ハム、『巨人軍は常に紳士たれ』と選手の姿勢を常に正す巨人、立浪和義監督の熱血指導で有名な中日などが放出先となりそう」(同・記者)

長年活躍できずファンをやきもきさせてきたリチャードだが、そろそろ転機のようだ。

【あわせて読みたい】