新鮮さは芦田愛菜だけ? 『最高の教師』が微妙に面白くない理由

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

自称〝新たな時代の学園ドラマ〟こと松岡茉優が主演する連続ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)のストーリーをめぐり、視聴者から既視感を訴える声があがっている。

ドラマは、2019年1月期の菅田将暉主演『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(同系)を手掛けた制作陣による意欲作。卒業式の日、担任クラスの生徒の誰かに殺害された高校教師・九条里奈(松岡)が1年前にタイムスリップし、「30人の容疑者」を再教育するというのが大筋のストーリーだ。

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「松岡が初の教師役、芦田愛菜が生徒役というキャストの目新しさはあるものの、ドラマの内容は平成初期を思わせる演出が満載です。

例えば、芦田演じる女子生徒・鵜久森はクラスメートからひどいイジメに遭っているが、そのイジメの原因というのが〝男子に媚を売っているから〟というありふれた難癖。イジメの内容も、クラスの全員から無視をされたり、教科書に罵詈雑言を書かれたりとものすごく古典的」(ネットメディア編集者)

『3年B組金八先生』や『GTO』と全く同じ?

九条はそんなクラスメートたちを教室に集め、徹底的に話し合いをさせて解決。鵜久森は涙ながらに自身がされて辛かったことを訴えた。

第2話では、家庭環境が悪い生徒に対し、九条が自宅にアポなし訪問。息子に金を無心する自堕落な母親を𠮟りつけて、更生させていた。

「こうして1エピソードに1生徒をピックアップし、改心させていくスタイルは、『3年B組金八先生』(TBS系)や『GTO』(フジテレビ系)など学園ドラマの金字塔と同じ。

生徒が抱え込んでいる悩みや更生させる方法、何から何まで既視感たっぷりで退屈。〝新たな時代の学園ドラマ〟という謳い文句がお粗末なものに感じてしまう」(芸能ライター)

同作には、芦田のほか、〝こども店長〟でおなじみの加藤清史郎や、『AKB48』本田仁美など若手の注目株が多数出演。しかし、視聴率は初回の世帯平均視聴率が6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、第2話も5.8%、第3話は6.0%と大コケ中である。

〝新たな時代の学園ドラマ〟というキャッチフレーズは、読んで字のごとく、ただ令和に放送されているだけの学園ドラマということなのか。

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