歌と演技の二刀流がトレンド?『最高の教師』に人気バンドの女性ボーカル出演

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若手のモデル・女優から、アイドルや二世俳優まで、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)には、さまざまな生徒役が出演している。中でもひときわ毛色が異なるのが、音楽グループ『水曜日のカンパネラ』のボーカル・詩羽だ。

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「音楽グループのボーカルという立場でのドラマ出演は珍しく、このキャスティングは密かな話題になっています。中でも多いのは、このドラマへの起用によって『水曜日のカンパネラ』のボーカルが交代していたことを知ったという反応です」(ドラマレビュアー)

グループは数年前にプチブレークを果たしたが、当時のボーカルであったコムアイは、2021年9月6日に脱退。

詩羽はその後、2代目ボーカルとして加入したため、実に2年もの間、多くの人々から気付かれなかったことになる。

「コムアイ時代に一瞬売れかけたが、すぐ露出は減り、ボーカル交代もさほど話題にならなかった。その後、楽曲『エジソン』がTikTokで大バズリ。しかし、若者世代はそもそもコムアイを知らず、それ以外の世代は『エジソン』がバズっていることを知らないので、ボーカル交代を知らない人が多いのも無理はないでしょう」(芸能ライター)

いわば今回の起用は、グループの知名度を上げるために活用されたとも言える。そして、音楽業界はこの〝詩羽モデル〟を活用しようと画策しているそうだ。

演技仕事を本業のプロモーションにする奇策

「詩羽が話題を集めているのを見て、各レーベルは、ドラマ出演によって認知度UPを図るモデルを広めようとしています。知名度的にパッとしないメンバーをドラマで起用し、プロモーションしてしまおうという考えですね。

『水曜日のカンパネラ』同様、ボーカル交代があまり知られていないバンドに『WANDS』がありますが、ここなんかはもってこいでしょう」(同・ライター)

『WANDS』はボーカルの上杉昇が1996年に脱退しており、ヒット時のメンバーで今も残っているのはギターの柴崎浩だけだ。

現在のボーカルは2019年に加入した上原大史だが、あまり世間から認知されているとは言えない。

「他に近年のボーカル交代を挙げると、声優・南條愛乃が所属していた『fripSide』。昨年に上杉真央が3代目ボーカルに就任しましたが、こちらも話題になっていません。こうしたグループにとって、ドラマ出演はPRの格好の舞台です」(同)

また、再結成で再び話題になりたい往年のグループも、積極的にドラマを活用したいようだ。

「ここ数年、『男闘呼組』『SOPHIA』『KARA』など、音楽グループやバンドの再結成が増えている。しかし中には、話題にならず、ひっそりと再結成しているところも多い。こうしたグループもまた、メンバーのドラマ出演は再結成を宣伝するいい舞台です」(同)

歌と演技の二刀流ブームが到来しそうだ。

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