『どうする家康』本能寺の変で視聴率爆上げも…生存キャラはモブだけで大ピンチ

岡田准一

岡田准一 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

7月23日に放送された、松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)の平均世帯視聴率が12.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)だったことがわかった。前週7月16日放送の10.0%から大幅2.7ポイント増。好数字を記録した要因とは一体…。

第8話(2月26日)以来、約5カ月ぶりに12%超を達成した今回は、かの有名な「本能寺の変」のエピソードが描かれた。

織田信長(岡田准一)が本能寺に入ったという知らせを受け、徳川家康(松本)は堺に向かった。信長を討ちたい家康は、堺の商人たちと手を結び、信長亡きあとの体制作りに励む。

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だが、そこに信長の妹・お市(北川景子)が登場。市から、信長は家康のことを〝唯一の友〟だと考えているはずだと聞かされると、本当に討つべきか再考してしまう。しかし、そうしているうちに明智光秀(酒向芳)が本能寺に放火。信長に襲撃を仕掛けていく。

「今は敵対関係にあろうとも、信長と家康は幼い頃からの仲なので、信長は『もし討たれるならば家康の手で…』と考えているようでした。本能寺が放火されると、信長と家康は映画『君の名は。』のごとく、離れた場所から『家康…!』『信長…!』と呼び合い、最期まで求め合っていた。2人の関係をこのように解釈をしている作品は初めてなので、戸惑う視聴者も多かったようです」(テレビ誌ライター)

松重豊、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮のキャラが弱い!?

つまり今回、視聴率12.7%という好数字を叩き出した理由は、ほかでもない〝本能寺の変だから観てみよう〟という層が視聴したからだ。

「しかし、信長と家康のロマンスに面を食らったようで、視聴継続まで至らない人が多い印象です。しかも、このドラマは信長と家康以外のキャラ立ちがとにかく弱く、キャラが強い方だった家康の妻・瀬名(有村架純)と息子・信康(細田佳央太)は7月2日放送回で死亡。武田信玄(阿部寛)も5月に死亡。悲しいかな、生存していてキャラが立っているのは、奇天烈な羽柴秀吉(ムロツヨシ)だけ。

松重豊、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮など、そうそうたるメンバーが演じている家康の家臣たちは、半年も出ずっぱりなのに、モブ同然の薄さ。視聴者に名前すら憶えてもらっていない。ドラマ後半は、佐藤浩市や高畑淳子らベテラン勢が出演する予定ですが、正直どこまで視聴継続に貢献できるかといったところですね」(芸能ライター)

信長との歩みもこれまで。来週からの後半戦に期待したいところだ。

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