ジャニーズ事務所の終焉は大日本帝国の崩壊と同じ “ジャニーズ最後の日”に馳せる思い

(C)まいじつ 

10月17日午前0時、ジャニーズ事務所が歴史に幕を下ろし、被害者補償専門会社のSMILE-UP.社が誕生した。

これまで、本社の看板を撤去するなど、着々と〝店じまい〟の準備が進んでいたが、同日0時をもってついに公式サイトが消滅。関連企業からもジャニーズの名は消え、事務所公式Xも「Coming soon」と改められた。

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16日は生写真やグッズを販売していたジャニーズショップも最後の営業で、ファンが押しかけて大盛況。SNSも推しタレントへの感謝や愛を叫ぶ声であふれ、「ジャニーズ事務所ありがとう」「ジュリーさんありがとう」といった関連ワードがトレンド上位に入り続けた。

一方でこうした事態に、某有名記者はご立腹。ジャニーズ最後の日を伝える記事に「世界最大の性加害問題が起きていたというのにこの呑気すぎる記事」などとお怒りで、温度差が際立つ形となった。

いずれにせよ、良くも悪くも戦後から日本芸能シーンのトップを走り、多くの人々を楽しませてきた一大エンターテインメント企業は、2023年10月16日をもって消滅したのだ。

ジャニーズ帝国=大日本帝国の図?

また興味深いことに、この現象は終戦当時の日本に重ねることができるようだ。

「ジャニーズ帝国の終焉は、大日本帝国の消滅に酷似しています。かつての日本は大陸を中心とした苛烈な支配でアジア1の大国になったわけですが、ジャニーズも性被害や忖度・圧力の上に繁栄を築いた。敗戦で大日本帝国から『日本国』に国号を改めたのも、SMILE-UP.へと屋号を変えたのにそっくりです。

『ジャニーズ』と名のつくものやジャニー喜多川氏の教えを『不適切』として抹消したのは、軍国教育を誤りだとして、教科書を黒塗りにしたのと同じこと。ジャニー氏の〝悪魔化〟も、神と祀っていた昭和天皇の人間宣言に重なります。

かつては事務所を持ち上げながら、性加害問題を機に大バッシングに転じたマスコミの姿勢は、『鬼畜米英』と戦争を煽りながら、終戦後に反戦平和を叫び始めた手のひら返しそっくり。戦後日本はマッカーサー率いるGHQが様々な改革を行いましたが、SMILE-UP.は当事者の会がこの役割を担うでしょう。

終戦時、『やっと戦争が終わる』と安堵した国民もいれば、『不滅の大日本帝国が負けてしまった』との失意で自決する人間まで出ましたよね。ジャニーズ帝国の終焉もまさにこれで、ファンとそれ以外で反応が分かれた訳です。戦前・戦後で180度変わった価値観が、ジャニーズの終焉でも感じられました。

戦後の日本は平和国家として生まれ変わり、国際社会で評価される存在に登り詰めた。しかし、補償専門会社になる旧ジャニーズ帝国は、〝生まれ変わり〟すらも許されないのです」(歴史好きのジャニーズライター)

ジャニーズファンも色々と思うところがあるようだ。

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