『BLEACH』黒崎一護役の声優・森田成一がオーディション秘話を告白「本当だったら多分受かってないんです」

『BLEACH -ブリーチ-』74巻(久保帯人/集英社)

人気アニメ『BLEACH』の主人公・黒崎一護を演じる声優の森田成一が、テレビ朝日公式YouTube「動画、はじめてみました」に出演。一護役を掴みとった、波乱のオーディション経緯を明かした。

森田が出演したのは、10月25日に公開された『【BLEACH】アフレコ秘話…黒崎一護の声は進化してる!! 声優・森田成一が実演!』という動画だ。

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自身が成長できた作品として「BLEACH」を挙げた森田は、「このオーディションが大変でしてね。本当だったら多分受かってないんですよ」と告白。オーディション前日、緊張をほぐすために趣味のツーリングにでかけようとした際、マネージャーから電話がかかってきて「森田くん何やってるの!? 今日オーディションだよ!?」と衝撃の事実を告げられる。

すぐさまバイクに乗ってオーディション会場に向かうが、本人は「記念受験のつもりだった」とすでに諦めモード。しかしその日、スタジオが一緒だった声優仲間と合流して食事に行こうと待機していると、アニメスタッフから「森田さんいますか?」とまさかの2回目の招集が。後日、一護役に合格したとの知らせを受け取ったのだった。

『ファイナルファンタジーX』の棒演技から…

「実は森田、一護の声を演じるために声を〝開発〟したとか。地声は高めの爽やかボイスだが、お腹の下に空気をため込んで、それを筋肉で抑え込みつつ喉まで押し上げて、舌根を下げてから喉をしめてかすれさせることで、一護のあの声を演じていると説明。これを聞いた後輩声優2人は『超絶技巧…』『それを意図的に…』と絶句し、ただただ森田に尊敬のまなざしを送っていました」(芸能ライター)

森田はNHKプロモーション所属の俳優としてデビュー。2001年にPS2ゲーム『ファイナルファンタジーX』の主人公・ティーダを演じたことをきっかけに声優業界入った。

「当時、ゲームファンの間でも森田の〝棒演技〟に酷評がされていましたが、続く『ファイナルファンタジーXII』のときには大分改善されていたので、その成長に驚いたものです。本人いわく、スタジオで叫び過ぎて口蓋垂が裂けて血が出てくるほどだったとか…」(同・ライター)

一護には高温&低音のみの声で演じられた〝第一形態〟と、中低音も出せるようになった〝第二形態〟があるとも。そうしたストイックな姿勢こそが、長年現場で重宝される理由なのかもしれない。

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