旧ジャニーズ“エージェント契約”でも干されは続く?『紅白』出場の岡本健一が下した決断が波紋

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『男闘呼組』メンバーを中心に構成されるロックバンド『Rockon Social Club』が、大晦日の『第74回NHK紅白歌合戦』に出場することが決まった。

バンドは2022年に29年ぶり再結成を果たした「男闘呼組」の4人に、青山英樹・寺岡呼人の2名を加えた6人組バンド。「男闘呼組」は昭和最後の1988年と平成最初の89年に「紅白」へ出場しており、4人にとっては34年ぶりの大舞台となる。

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「男闘呼組は再結成の話題もさることながら、9月に発表したMISIAとのコラボ曲『傷だらけの王者』が、NHKのラグビーテーマソングに起用されました。『紅白』選考基準となる〝NHKへの貢献度〟も満たしたことで、見事に切符を勝ち取ったようです」(スポーツ紙記者)

だが、この裏では事務所の契約をめぐる交渉もあったようだ。

「メンバーの岡本健一は『男闘呼組』解散後もジャニーズ事務所に残り、2021年からエージェント契約に変更。所属タレントではないので独立性は保たれているはずですが、性加害問題で〝ジャニーズ切り〟に舵を切るNHKにとっては、これがネックとなり、当初オファーをためらっていたようです」(芸能記者)

ここで岡本は〝男〟を見せる。岡本は12月5日のインスタグラムストーリーズで、SMILE-UP.社とのエージェント契約を解消することを発表。自身さえ身を退けば他のメンバーが大舞台に立てると、大きな決断を下した。

「Rockon Social Club」の「紅白」出場は、岡本の契約解消によって実現したのだ。

エージェント契約ですら起用を見送られる現実

「岡本は当面の間フリーランスとして活動し、SMILE-UP.社がエージェント会社を発足次第、そちらと契約することも併せて発表してファンを安心させている。当初、11月中と予定されていたエージェント会社発足が遅れていることも、契約解消の判断に影響しているのでしょう」(前出・記者)

ここで思い返したいのが、CM契約をする企業・財界、各テレビ局等〝取引先〟の要望だ。

各所はジャニーズ事務所との取引を停止し、再開の条件として、事務所とタレントのエージェント契約を求めていた。しかし、現実問題としては、エージェントの契約の岡本さえも干されている。

「今回の件からは、望み通りのエージェント契約であっても〝ジャニーズ所属〟と見なし、起用しないというオファー側の論理が見える。エージェント契約でも取引を再開しないのなら、新会社発足後も新たな取引は行わず〝ジャニーズ外し〟が続くことが予想されます」(芸能プロ関係者)

エージェント契約の岡本すら干されるのなら、これから先立ち上がるエージェント会社にも、仕事のオファーは見込めないだろう。これでは、財界やマスコミは変更を求めるだけ求めて、約束を守らないという不誠実な対応にもなりかねない。

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