YOASOBI、レコード大賞を自ら辞退?『アイドル』の“希少価値”維持のため紅白歌合戦を優先か

画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

かつて、すべてのアーティストから羨望の眼差しを集めたレコード大賞も、今やアーティスト出演辞退するほどの価値しかないようだ。

11月22日に『第65回日本レコード大賞』の大賞候補となる、優秀作品賞10曲が発表された。今年の候補は『NewJeans』や『JO1』、『新しい学校のリーダーズ』、Adoら、斬新な顔ぶれ。実に10曲中6曲のアーティストが初受賞で、ここから大賞が選考される。

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だが、このラインナップは発表直後から批判や失望の嵐を巻き起こす。特に多く見受けられるのは、今年大ヒットした『YOASOBI』の『アイドル』が選出されなかった点だ。

「『アイドル』は4月にリリースされると、タイアップしたアニメ『【推しの子】』(TOKYO MXほか)が、世界的に話題になったこともあり、大ヒット。YouTubeショートやTikTokで『アイドル』がBGMとして使用され、オリコン史上最速で累積再生数4億回を突破しました。米ビルボードランキングでも、アメリカを除いたチャートである『Global Excl. U.S.』で1位と、世界規模で大ヒットを飛ばしています」(音楽ライター)

にもかかわらず、今回選出されていないことで、選考基準がおかしいと世間は異論を唱えている。

一応、YOASOBIとしては特別国際音楽賞、Ayaseは「アイドル」で作曲賞に選ばれているが、これもお茶を濁すようだと火に油を注いでいる。

テレビ出演に消極的な『YOASOBI』

怒りはレコード大賞の運営側に向けられているが、この不可解な措置は、むしろYOASOBI側の都合だといい…。

「『夜に駆ける』の頃の2人は、売れ始めだったこともあって、積極的にテレビやメディアへ出演していました。しかし、もうプロモーションの必要がないほど売れた意識があるのか、最近はメディア露出を絞っている。『アイドル』に関しても、YouTubeや各種ストリーミングでのヒットが主で、今まで地上波で披露されたのは『NHK MUSIC EXPO 2023』くらいです」(レコード会社関係者)

どうやら、メディア露出を絞って希少価値を演出するため、会場でパフォーマンスするレコード大賞は辞退したと見られているようだ。また、この判断からは、レコ大より『NHK紅白歌合戦』を優先したことも透けて見えるという。

「レコ大は例年、TBS系で12月30日に生放送されていますが、YOASOBIは翌31日の『第74回NHK紅白歌合戦』にも出場が決まっている。2日連続でテレビ出演などすれば、彼らの方針に反しますから、どちらか一方に絞ることを決め、『紅白』を優先したのでしょう」(同・関係者)

無名歌手の選出など、近年のレコ大はその権威が大きく失われている。「大賞を獲っても価値などない」と歌手側が考え、辞退するのも無理はないのかもしれない。

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