マクドナルド新商品『KinKi Kids』CM起用を急遽中止に? ネット上で疑惑が過熱 広報は「事実はございません」と完全否定

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性加害問題を理由に、マクドナルドは旧ジャニーズ事務所との広告契約を取りやめた。その影響が垣間見えると話題になった商品があるのだが、同社の広報は取材に対し、キャスティングを巡る疑惑を否定している。

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12月6日からマクドナルドは、冬季限定のサイドメニュー『ビーフシチューパイ』(220円~)の発売を開始。2021年に登場して以降、毎年冬に発売されている定番商品で、キャッチコピーの「パイは、愛だ。」にちなんだメッセージつきパッケージで提供されている。

パッケージは全5種で展開されているのだが、ジャニーズファンが気にかけていたのは、その内の1種に書かれた内容だ。

昨年の販売時、商品CMに大友康平が出演。CMソングは大友がボーカルを務めるバンド『HOUND DOG』の『フォルティシモ』で、パッケージの1種には、楽曲の歌詞をもじった「パイがすべてさ いまこそ誓うよ パイを込めて 強く強く」というフレーズが印刷されていた。

今年のCMにはT.M.Revolutionこと西川貴教が出演し、CMソングには『WHITE BREATH』が起用されている。CM内でも「凍えそうな季節に君はパイをどーこー云うの?」ともじった歌詞を歌っているが、昨年と異なり、パッケージにこのフレーズは見受けられない。

幻の『KinKi Kids』起用の真相は…?

代わりに確認できるのが、「WHITE BREATH」と同時期の1997年11月にリリースされた、『KinKi Kids』のセカンドシングル『愛されるより 愛したい』だ。今年のパッケージには、これをもじった「パイされるよりパイしたい」というフレーズが印刷されている。

「キンキ」といえば今年8月、夏季限定のパイ商品『スパイシーベーコンポテトパイ』のテレビCMに出演。CMソングには2000年リリースの『夏の王様』が起用され、歌詞の「夏をカジろう」に合わせ、堂本剛がパイをかじる演出が挟まれた。

この一連の流れに、ファンからは《キンキがCMする予定だったのがわかってしまって…》《これキンキCMするはずやったんちゃう!?》《使わないって宣言したなら、そうと捉えられるパッケージは変えるべき》といった声が相次いでいる。

この件について、日本マクドナルドの広報に問い合わせたところ、《TVCMでの楽曲アレンジとパッケージデザインを連動させた施策として、『〝愛〟と言えば頭に浮かぶ名言』を5つピックアップし〝愛〟の部分を〝パイ〟というワードに変更することで、ご覧いただいた方がクスっと少しでも笑顔になっていただけるように、パッケージの文言を選定いたしました》《お問い合わせいただいたようなキャスティングに関する事実はございません》との回答が返ってきた。

どうやら、ジャニーズファンの考えすぎだったらしい。

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