ハライチ“不正疑惑”で『M-1』ルール改正か!? 芸人からも不満続出だった「敗者復活戦」がついに改善

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

12月24日に決勝戦が行われる、お笑い賞レース『M-1グランプリ』。敗者復活戦も同日に開催されるのだが、このルールがついに改正され、視聴者投票が撤廃された。その裏には『ハライチ』の悲劇があるのかもしれない。

敗者復活戦のルールは、2015年に『M-1』が復活して以来、戦いの様子をテレビ中継して、視聴者が面白かったと思うコンビにネットで投票して、一番票を獲得したコンビが復活するシステムだった。

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しかしその結果、ほぼ人気投票のような状態となり、知名度が高いコンビしか勝ち上がれなくなっていた。これに関しては、芸人からも指摘が多くあがっている。

『くりぃむしちゅー』上田晋也は今年11月、冠番組のYouTubeチャンネルにて「敗者復活はさ、こいつ名前で来たよね? みたいなの多くない?」「投票だから知名度の勝利になるじゃん。こっち(他のコンビ)のほうが絶対にネタ良かったっていうのはあるよね」と切り捨てた。

さらに『M-1』決勝に何度も出場した『インディアンス』キムも、昨年放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)にて、『ミキ』が敗者復活した2018年に苦言。「2位『プラス・マイナス』さんやったんですけど、『プラス・マイナス』さんの方がウケてましたけどね」「完全に、絶対芸人はそう思ってるはず」と指摘した。

『M-1』チャンピオンも敗者復活を回顧

さらに極めつけは、2015年の敗者復活戦で勝ち上がり、そのまま優勝した『トレンディエンジェル』本人の証言だ。

11月1日に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)にて、たかしは敗者復活戦でのウケについて「イチウケかといわれれば微妙だった」と素直に告白した。

斎藤司にいたっては「8番目くらいのややウケだった」とまで証言。しかし、知名度があるコンビが他に『ナイツ』くらいしかいなかったため、勝ち上がれるのではないかと思ったと明かしている。

「芸人内でも物議を醸していた敗者復活システムですが、これに拍車をかけたのが、2021年に敗者復活した『ハライチ』。彼らは敗者復活で時間オーバーしたうえに、大してウケていなかったが、岩井勇気がツイッターで堂々とファンに投票を呼びかけたため、復活した。

この年は、2位に『金属バット』、3位に『男性ブランコ』と実力派が揃っていただけに、『ハライチ』の復活はお笑いファンから大ブーイングが起こりましたね」(芸能ライター)

同じくテレビの人気者『ぺこぱ』は、2020年に敗者復活戦へ出場してダダ滑り。しかし、知名度だけで敗者復活3位まで残ってしまい、松陰寺太勇は「選ばれてたら絶対炎上してただろうと思っていたので、落ちてホッとした」と、この時のことを語っている。

ちなみに今回の敗者復活は、準決勝の順位をもとにしたA・B・Cの3ブロック制に。各ブロック7組が4分間の漫才を披露。1組目と2組目が争い、その勝者と3組目…といった勝ち上がり方式となった。

どちらが面白かったかは、会場の観客からランダムに選ばれた審査員がネタ終了後に投票。最終7組目までサバイバル方式で競い、勝ち残った1組がブロックの勝者に。各ブロックの勝者3組を芸人審査員が1組選び、得票数が多かった組が決勝進出するシステムに変更された。

正々堂々と戦う芸人だけなら、視聴者投票システムはまだ継続していたかもしれない。

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