『ONE PIECE』完全新作再アニメ化で声優の“高齢化”問題浮上! 還暦ぞろいの「麦わらの一味」のキ…

『ONE PIECE』完全新作再アニメ化で声優の“高齢化”問題浮上! 還暦ぞろいの「麦わらの一味」のキャストはどうなる?

『ONE PIECE』107巻(尾田栄一郎/集英社)

12月17日に開催された『ジャンプフェスタ2024』にて、『ONE PIECE』の物語がイチから“再アニメ化”されるという衝撃のニュースが発表された。ファンたちのあいだで大きな注目を集めているのが、「声優は交代するのか」という問題だ。

人気アニメ会社が制作を担当

現在フジテレビ系で放送されているTVアニメは、『週刊少年ジャンプ』作品のアニメ化でお馴染みの東映アニメーションによって制作されており、25年間で1,000話以上のエピソードが制作されてきた。

新たなアニメ化企画となる『THE ONE PIECE』は、同作のストーリーを、一番初めの「東の海編」から描きなおしていくものになる予定。制作を担当するのは『SPY×FAMILY』や『進撃の巨人』のシーズン3までを手掛けたことで知られる人気アニメーション会社・WIT STUDIOだという。

東映アニメーション版は歴史こそ長いものの、原作に追いつかないようにテンポを調整したり、オリジナル要素を追加していたりするため、原作ファンからの評価は賛否両論がハッキリ分かれていた。WIT STUDIOによる再アニメ化では、そうした縛りから解放され、クオリティを追求した作品となることが予想される。

しかしそこで議論を呼んでいるのが、今の声優陣が続投するのか、一新されるのかという点だ。

ネット上では、《麦わらの一味の声優は変えないでほしい》《もし声優が変わったら受け入れられない》という声がある一方、《個人的には声優一新でも問題はないかな》《再アニメ化は声優さん総入れ替えがいいと思う》という声も少なくない。

いずれは訪れる声優交代のタイミング

現在の「ONE PIECE」声優陣は、放送が始まった当初からほとんど顔ぶれが変わっていない。

そのため、キャストの平均年齢が年々高くなっているという問題があった。「麦わらの一味」でいえば、ルフィ役・田中真弓は68歳、ゾロ役の中井和哉が56歳、サンジ役・平田広明が60歳といった具合で、最年長は77歳のジンベエ役・宝亀克寿だ。

「声優の声は、加齢に伴って変わっていくものなので、途中でキャラクターのイメージに合わなくなることもあります。ここ最近、長寿アニメの声優交代も話題を呼んでおり、先日は『ちびまる子ちゃん』で30年以上も山田笑太役を演じていた山本圭子が、80歳にして同役を引退しました。

山本は10月に『サザエさん』の花沢さん役も交代しましたが、以前から『声が限界』と囁かれていたので、ファンからは声優交代を惜しみつつも納得する声が上がっていたようです。

『ONE PIECE』でもフランキー役の矢尾一樹は『声に勢いがなくなった』と指摘されているため、再アニメ化でどうなるのか注目が集まります」(アニメライター)

その一方、制作発表に合わせて公開されたティザームービーでは、田中真弓のものと思われるルフィの声で、「まずは仲間集めだ。10人は欲しいな」というセリフが読み上げられていた。少なくともメインキャストは続投する可能性が高いかもしれない。

また、“再アニメ版”は実写ドラマ『ONE PIECE』と同じくNetflix作品となるが、実写版の日本語吹き替えはアニメ版の声優が担当していた。すでにこの時点では再アニメ化の企画が練られていたはずなので、「この先も声優は固定」という意志表示とも受け取れそうだ。

いっそキャストを一新した方が、若いアニメファンは受け入れやすい気もするが、制作陣はどのように判断するだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ