松本人志に忖度!? 『ワイドナショー』の芸能人コメンテーターたちに疑問の声「説得力ない」

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう(C)まいじつ 

『ダウンタウン』松本人志の性行為強制疑惑問題で、コメンテーターたちの歯切れが揃いも揃って悪い。特に、松本がかつてレギュラーだった『ワイドナショー』(フジテレビ系)の論調に、疑問の声が寄せられている。

1月14日、松本の活動休止発表後初となる『ワイドナ』の放送で、西川貴教が「まだ何も分からないのに、松本さんの話も被害者側の話も、どちらも『断定』で話しているのが本当に怖い」とコメントした。

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安藤優子も「密室の中での出来事なので、当事者しか分かり得ない」「第三者がその場にいた訳でもないのに、想像の中で何かを言うのをナンセンス」と指摘。こうした意見は他にも飛び出し、推定有罪で語る世間に、出演者総出で警鐘を鳴らした。

また西川は、松本が休止の理由を裁判に集中するためとしていることから、「週刊誌は裁判が続くほど記事にできて、売上に繋がっていく」とチクリ。

仮に名誉毀損で損害賠償を勝ち取ったところで、相場が数百万円という点に「大きいお金ですけども、それに費やされる労力に比べると低いように感じる」「そういうところが少し引っかかってますね」と、松本側に不公平だと同情した。

だが、こうした発言は〝身内擁護〟として、視聴者から怒りが向けられるのだった。なぜなら、『ワイドナ』は週刊誌記事を紹介して金を稼いできた番組だからだ。

都合が悪い時だけ『週刊文春』批判のダブスタ

西川・安藤もたびたび番組へ出演し、不確定な話題を断罪してきたが、ここで急に推定無罪の原則に立ち返るのは、都合が悪い時だけ明言を避ける典型的なパターンだ。

当然、視聴者からは《ワイドショーも同じ構造では》《今まで週刊誌の記事を元に憶測で好き勝手言ってきたから説得力ない》《その場に居なかった人達がコメントする番組だよね》《今後、真偽不明で逮捕も起訴もされてない事柄について一言たりとも言うなよ》《松ちゃんの話題はめちゃくちゃ言葉選んで「人の人生がかかってる」って言葉も出てきたけど、それなら一般人のニュースももっと言葉選んでほしい》《ジャニーズ問題の時は密室で当事者しか分からないのに、性加害はみんな知っていたはず、という理論がまかり通っていたよね》など、批判が殺到している。

そもそもこの件、大手メディアは後追いしないが、吉本興業側は性行為があったこと認めているのだ。

「12日放送の『news おかえり』(ABCテレビ)で、芸能レポーターの島田薫氏が、吉本側へ取材した証言として『強要したものではなく、いわゆる同意があったということです』とコメント。当初、松本は〝事実無根〟としましたが、どのポイントが〝事実無根〟だったのか不透明でしたが、飲み会や性行為はあったと認めた形です。つまり、今回の騒動の争点は〝同意があったか否か〟となるでしょう」(芸能記者)

にもかかわらず、コメンテーターは「真偽が~」「現段階では~」などと歯切れ悪く、口をつぐんでいる。百歩譲ってこの言い分を認めても、島田氏の取材によると、事務所は性行為があったと認めており、それは不倫に他ならないという〝確定事項〟は露見している。

日和った姿勢は、松本への〝忖度〟と受け止められても仕方ないだろう。

「裏番組の『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、ジャーナリストの石田健氏が『事実関係はまだ分からないっていうコメントだけを、みんなが言い過ぎだなって思うんですよね』などと指摘。『我々はやっぱり表に出てる者の責任として、もう一歩踏み込んで、「同意っていうのは難しいけど、でも考えようぜ」っていう風に、小沢(一敬)さんの活動自粛も含めて見ないといけないなと思いますね』など、メディアやコメンテーターの姿勢を批判しています」(芸能ジャーナリスト)

ジャニーズ問題では証言のみで断罪し、被害者の告発検証すら〝誹謗中傷〟扱いしたコメンテーターが、松本問題は歯切れが悪い。一貫性があるのは、証言のみで両者とも批判した上沼恵美子だけだ。

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