AV監督の村西とおる氏が、『ダウンタウン』松本人志の騒動について違和感を訴えた。しかし、自身の過去の言動に〝ブーメラン〟が突き刺さっており――。
知っての通り、松本をめぐっては年末の週刊文春を皮切りに、複数の女性が性行為を強要されたと告発している。最初の告発者は、行為のあった後に、アテンド役だった『スピードワゴン』小沢一敬にお礼のLINEを送っていたことが週刊女性の報道で発覚している。
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これを受け、告発女性は文春の続報記事で《お礼LINEを送った時はパニック状態にありました》《小沢氏から『失礼があったら、この辺りを歩けなくなっちゃうかもしれないからね』と脅されてもいた。芸能人の卵として駆け出し中だった私は『どうか穏便に見逃してほしい』と、反射的にお礼の文言を書いてしまいました》と証言した。
この報道に村西氏は1月10日、Xのサブアカウントへ《松本人志さまを性加害だと訴えた女性は当時LINEで「感謝の気持ち」を伝えていた。8年後一転し「恐怖の夜」に。ある弁護士はTVで「気が動転していたから」と語ったが、馬鹿ヌかせ、いくら動転していても「感謝」になる筈がない》などと投稿。持論を述べたが、反論が多く寄せられている。
過去に自分がやったことを否定する村西とおる氏
主な反論は、《私は相手の権力が強すぎて抵抗できなかった時は、帰ってきてボロボロで泣きながらもなんとか相手のLINEに「ありがとうございました!」と返事したので、立場や状況によって書かざるを得ない場合もあります》《ジャニーの被害にあった人とかお別れ会参加して感謝伝えてたけど、どこが違うのか教えてほしい》《その場しのぎの歯が浮くようなお礼の言葉なんていくらでも書ける。「粗相があればこの辺歩けなくなる」なんて脅しかけてくるような輩なら尚更》といったものだ。
また、《北公次さんは死ぬ前にジャニーさんに感謝の言葉を残してますよ》《北公次が死ぬ前にブログでジャニーさんに感謝してるって言ったのは何故だ?》《じゃあ、なんで北公次さんはジャニーさんに感謝の気持ちを伝えたのでしょう?》といった指摘も多い。
北さんとの因縁は、今から36年前に遡る。
「村西氏はアンチジャニーズで知られており、性加害問題でもジャニー喜多川氏と事務所を猛批判している。1988年、引退していた元『フォーリーブス』の北公次さんを引っ張り出し、暴露本や告発ビデオを製作しました」(芸能記者)
その北さんは2012年2月に死去した際、亡くなる前日にしたためた〝遺言〟を公式サイトに掲載している。
《ファンの皆様 お世話になった皆様へ》と題されたその文章では《僕は空からみんなを見守るよ!》《ありがとうを言うのもこれで最後です 今まで応援ありがとうございました》などとつづられており、最後には《そして最後にどうしても言わせていただけるなら ジャニーさん メリーさん ありがとうございました 感謝しています》との意志を示している。
村西氏の〝感謝になる筈がない〟という言葉を借りれば、喜多川氏に感謝していた北さんの告発にも矛盾が生じ、自ら証言の信憑性を否定していることになるだろう。
実は村西氏は、昨年9月に《北公次氏は晩年「金のために村西監督に騙された」と語ったとされている。が、怒りはない》などと投稿している。
北公次氏は晩年「金のために村西監督に騙された」と語ったとされている。が、怒りはない。マンションや生活費に加え、マジック道具等に2000万以上を使い、書籍「光GENJIへ」の35万部の印税の1円も受け取っておらず。であっても、人間とは悲しいもので、そういうものだとの理解。秋の夜の鈴虫の音の如し
— 村西とおる_サブアカウント (@MuranishiToru_2) September 16, 2023
旧ジャニーズ騒動の着地点は曖昧なままだが、松本の騒動はどのような形になるのだろうか。