吉本芸人たちが“松本騒動”で論点すり替え! 週刊文春の報道に「ものすごい違和感」とコメント

松本人志 

松本人志 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

『ダウンタウン』松本人志のスキャンダルに、芸人たちが続々と反応している。「松本さんがそんなことするはずない」という擁護は少なく、その多くが論点ずらしが多いのだ。

知っての通り、同業者という遠慮や忖度があるのか、この件に対する芸人やタレントのコメントは歯切れが悪い。ハッキリとモノを言っているのは、松本よりも先輩にあたる上沼恵美子、すでに大手メディアから干されている『ウーマンラッシュアワー』村本大輔くらいだ。


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1月20日放送の『LIVEコネクト!』(カンテレ)では、ダウンタウンと同期の『ハイヒール』リンゴが、「まだ真実が分からない」とコメント。〝事実関係がはっきりしていない〟とお決まりの文句で沈黙する。

だが、スキャンダルを報じた『週刊文春』に対しては、「文春が正義みたいな、いつの頃からか文春が世の中に対して鉄槌を打つみたいな風潮に、ものすごい違和感を感じる」と明かす。「この件に限らず、文春さんって2弾、3弾とやって、1つのことを攻撃する。それが一人歩きして、文春のやったことは正しいみたいな。世の中の流れが」などとも続けた。

同日放送の『今田耕司のネタバレMTG』(読売テレビ)でも、『ブラックマヨネーズ』吉田敬が文春を批判している。

吉田が反応したのは、後輩が松本に気に入られるために女性を献上していた構図を示した「上納システム」という見出しだ。

吉田は「書き方もまたあると思うんですけど、『上納システム』でしたっけ。それを思いつく方がなんか、女性のことをどう思ってんのかなと思いますけどね」とコメント。女性を道具としてしか思っていないのは松本ではなく、「上納システム」という言葉を使う文春で、差別的だと逆説的に指摘した。

MCの今田も、「上納システムとか、女の子を集めてきた後輩は女衒って言われたりとか」と文春のワードチョイスに反応。「ネットで調べたら、すごい…」と悪い言葉だったことにショックを受けたことを示し、「親も親戚もおるわけですから。『女衒』って言われたら…」「ショックやろうな」と、アテンド役として名前が挙がった芸人たちを慮った。

芸人たちが論点ずらしで擁護

このように、芸人たちは「まだ何も分かっていない」「憶測で語るわけにはいかない」と語り、松本の疑惑を追及しない。一方、プライベートを暴いたり、強い表現を使う文春の姿勢に疑問を呈している。

だがこれらは、松本の疑惑から文春の是非に論点をすり替える言説だ。また、内容ではなく口調や態度を批判するトーンポリシングであり、問題点を松本の疑惑から文春へと動かしている。

「女性をあてがう卑劣な行いが『女衒』さながらであり、権力者たる松本にアテンドする慣習が『上納システム』と化しているという話を、『表現が強い!』と批判するなんて、ちょっと考えられない。そもそも、彼らは同じ事務所にいながら、周りで女性をあてがう文化があったのかどうかの話に全く触れていないではないか。

コメンテーターとしてテレビに出演しているなら、まずは自分が専門家としてコメントできることを話すのが筋。いつもは政治や経済、スポーツなど、専門外の事柄に首を突っ込んでコメントするのに、自分たちの専門分野だとダンマリだとは」(フリージャーナリスト)

ネット上にも、こうした姿勢に《先日のワイドナショーで「心配することも許されないのか?」と論点を差し替えてるのを見た》《文春に矛先を向ける論点すり替え。女衒と言われるのが嫌なら最初から女性をあてがうな》《論点ずらしで事件そのものには触れない、批判しない》《問題のすり替え 芸人の悪行が本当ならば「上納システム」という表現がピッタリという話だろ》など、批判は多い。

松本は裁判で争う姿勢を見せているが、どのようなことが明らかになるのだろうか。

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