圧倒的説得力っ…!『カイジ』に登場する“人生に役立つ”名言3選

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人間たちがドス黒い部分を露わにしながら、極限状況下のギャンブルを繰り広げる漫画『カイジ』シリーズ。連載開始25周年を記念して、『ヤンマガWeb』では4月12日から同作における初期3部作の無料公開がスタートした。

「カイジ」シリーズでは、登場人物たちがこの世の真理をうがつような発言を度々繰り出す。その言葉はどれも魅力的であり、読者を惹きつけてやまない…。本稿ではその中からとくに噛みしめたい3つの名言をピックアップし、ご紹介していこう。

“勝ち組”になるための人生哲学

<その1>「金は命より重い…!」
これは『賭博黙示録カイジ』の第70話『拍車』にて、序盤の宿敵・利根川が放ったセリフ。あまりに有名なので、同作を読んだことがなくてもこの発言は知っているという人も多いだろう。

このセリフが登場したのは、かの有名な「鉄骨渡り」をめぐるエピソードだ。鉄骨渡りとは、地上から74メートルの高さにある鉄骨を渡りきれば、賞金最大2000万円が手に入るというデスゲーム。大金がかかっているものの、失敗すれば死を免れないゲームに対して、ほとんどの挑戦者は参加を渋っていた。そこで利根川は、「金は命より重い…!」と言い放つのだ。

短いフレーズではあるが、命を賭けずして易々と大金は手に入らず、金を得るために人は命を削るものだという哲学が込められている。叩き上げで帝愛グループの幹部に登り詰めた、利根川ならではのセリフとも言えるだろう。世間ではしばしば「命は金で買えない」と言われるため、ギョッとするかもしれないが、どこか一握りの真理が秘められているようにも感じてしまう。

<その2>「今日だけがんばるんだっ…!」
よく「明日からがんばろう」「明日から本気出す」という言葉を耳にするが、これを真っ向から否定したのが「今日だけがんばるんだ」というセリフ。『賭博破戒録カイジ』の第7話『亀裂』にて、E班班長の大槻が語った言葉だ。

わずかな給料で働かされる地下労働施設において、貯金するため節制を決意したカイジ。しかし大槻の勧めた〝キンキンに冷えたビール〟の誘惑に負けて、カイジは節制を「明日から」にしてしまう。節制という努力を捨て、文字通り「明日からがんばろう」を体現したカイジの姿を見て、大槻は「その考えがまるでダメ」「どんな芽も吹きはしない」と一蹴するのだった。

苦労を先延ばしすることは簡単であり、一度それに甘んじてしまえばどこまでも人は堕落していく。そして今日、この瞬間から努力できる人間だけが勝利を掴める。大槻の考え方は、地下労働という特殊なシチュエーションだけでなくあらゆる物事に通ずるだろう。また、このセリフに続く「今日をがんばり始めた者にのみ…明日が来るんだよ…!」も、人を勇気づける一言だ。