『Apex』キーマウ勢の引退が止まらない…「ほぼチート」とも言われるPad環境

『Apex』キーマウ勢の引退が止まらない…「ほぼチート」とも言われるPad環境

『Apex』キーマウ勢の引退が止まらない…「ほぼチート」とも言われるPad環境 (C)PIXTA

人気バトロワゲーム『Apex Legends』では、プレイヤー間で「エイムアシスト」をめぐる議論が展開されがち。7月4日には、ある一般プレイヤーがツイッター上で投稿した文章が火種となり、いわゆる“Padキーマウ論争”が再燃したようだ。

Padの影響で引退に至ったプレイヤー

コトの発端となったツイートは、要約すると「エイムアシスト」への嫉妬で「Apex」を引退するという内容。投稿主は約1年かけてゲーム内上位のマスターランクに上り詰めた実力者とのことだが、ある時Pad(コントローラー)に移行した友人が1カ月ほどでマスターランクに到達したことで嫌気が差してしまったらしい。

一応説明しておくと、「エイムアシスト」とはPadプレイヤーにのみ用意されている機能。ゲーム側でエイムに補助機能を取り入れて、キーボード・マウス(キーマウ)とのバランスをとることが狙いだが、そのアシストが“強すぎる”とも指摘されている。

実際、現状はキーマウよりもPadの方が撃ち合いに強いとされている模様。そのせいか、「Apex」界隈ではPadプレイヤーのことを“親指”や“補助輪エイム”などと揶揄する風潮があり、一部では「エイムアシスト」の弱体化を望む声があるほど。

それも相まって、当該ツイートに対しては《これ全文読んだけど辛すぎて泣ける》《めっちゃ気持ち分かるわ。キーマウで一年やった人、Pad 1日だけ練習してみてほしい。笑えてくるほど弾当たるから》《確かにPCゲームなのにPadの方が強いの普通に狂ってる》などと同情の声が続出しているようだ。

プロでもPad使いが増加傾向に

ちなみに、『にじさんじ』所属VTuberのイブラヒムが今年3月に行った配信では、『Crazy Raccoon』所属の元プロゲーマー“うるか”が最近の競技シーンについて説明していた。いわく、3名の内1人をPadプレイヤーにして、後衛からキルを稼がせる戦法が流行っているのだとか。

たしかに、アメリカで行われる世界大会『ALGS 2022 Championship』では、“火力枠”としてPadプレイヤーを入れているチームがほとんど。たとえばNAの強豪チーム『TSM FTX』でも、Verhulstという有名Padプレイヤーが活躍している。

ここ最近、新たに頭角を現すプレイヤーはほとんどがPadであり、Padがいないチームはファイトが不利だと言われるほどの状況。競技シーンですらこのありさまなので、一般プレイヤーの間でも同じような格差が生じていることは想像にかたくない。

あくまでこれまでは“論争”にとどまっていたが、ゲームの人気が下火になっていることもあり、引退を決意するキーマウプレイヤーも出始めている。そろそろ何らかの救済措置をはからないと、ユーザー離れが加速してしまうかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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