King Gnu『サマソニ』差別行動で炎上! 邦洋の音楽ファンが対立

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3年ぶりの開催で、音楽ファンを大いに沸かせた『SUMMER SONIC 2022』。しかし、一部出演者のパフォーマンスを巡り、ネット上で議論が白熱しているようだ。

問題となっているのは、世界中から人気を集めるイタリアのロックバンド『Maneskin(マネスキン)』のパフォーマンスを発端とした一連の出来事。バンドの女性ベーシストであるヴィクトリア・デ・アンジェリスは、上半身裸にニップレスという姿を披露した。

そして「Maneskin」の出番後、同じステージに日本のロックバンド『King Gnu』が登場。なんとヴィクトリアを真似て、胸元にニップレスを連想させるテープをつけていたのだという。

「ヴィクトリアはニップレス姿について、カルチャー誌『GQ JAPAN』のインタビューで真相を語っています。この装いは世の中の差別に訴える格好で、彼女は女性の体が〝性の対象〟として見られることへの表明だと明かしていました」(音楽ライター)

差別的言動は『King Gnu』だけではない?

「King Gnu」の行動に対し、ネット上では、

《そういうダサいことするんだな》
《ネタにするのきついな。みんな本当に面白いと思ってるんですか?》
《日本のエンタメがいかに思想を脱色し続け、形式美特化のタコツボカルチャー化していたかってのを奇しくも、外国人との対比で明らかになってしまうという》
《マネスキンは、ジェンダーレスな価値観を表明するために、自分がしたい格好をしているわけでしょ。ふざけて真似したりするもんじゃないと思った》
《お前らみたいな古臭い凝り固まった最悪な価値観と、女性の身体を勝手にジャッジして消費して嘲り笑うミソジニーと闘うために、ヴィクトリアはああいう格好してんだよ。ほんとキッッッツい》

などの批判が続出していた。しかし「Maneskin」も、ライブ中に〝猿〟の被り物をしてパフォーマンスをしていたとのことで、

《マネスキンは猿の被り物だって、差別と捉えられるだろ》
《King Gnuが配慮出来てなかったならば、猿の被り物を被ったマネスキンも日本人に対して配慮出来てないよね》
《マネスキンは猿の被り物してたって思想をもってやってるから絶対差別の意図ではない!っていうならKing Gnuだって差別的な発言を普段からしているわけじゃないからそういう意図じゃなかったはず》
《有色人種を猿と煽るのがNGなのに、マネスキンが猿の被り物をするのはダメでしょ。King Gnuだけ否定されるのは違和感》

などの批判を集めており、ファンの対立構造が出来上がってしまっていた。

「ちなみに、ロックバンド『マキシマム ザ ホルモン』も、海外アーティストの話し方を真似た〝カタコトの日本語〟でMCを行い、《ホルモンの片言ネタもそうだけど、日本勢のガラパゴス価値観恥ずかしいんだけど》などと物議を醸していました」(同・ライター)

双方ファンが意見をぶつけ合ったが、「King Gnu」と「Maneskin」は後に仲良く肩を組んで撮った写真が公開されている。

騒ぎ立てているのは第三者だけで、本人たちにとっては、あくまでパフォーマンスの一環でしかなかったのかもしれない。

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