統一教会『24時間テレビ』との蜜月関係を逆暴露!『ミヤネ屋』への報復か…

宮根誠司 

宮根誠司 (C)まいじつ

連日ワイドショーを賑わせている、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)と政治家の蜜月問題。過熱する報道に教団は8月21日、報道機関向けに注意喚起を発表。日本国憲法第20条で保障された「信教の自由」を無視した魔女狩り的なバッシング行為が行われているとして、名誉毀損と人権侵害を訴えている。

さらに安倍晋三元首相の銃撃事件で問題が浮上する前に協力していた報道機関を調査・公表すると、メディアへ逆に宣戦布告。その第一弾が25日に発表された。

リリースでは《現在、民放の雄と言われる日本テレビが、同社ネットワークの総力を挙げて毎年取り組んでいる「24時間テレビ」ですが、当法人の女性信徒がボランティアスタッフとして7年間にもわたって関わり、番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたことが分かりました》とし、2014年に放送された『24時間テレビ』(日本テレビ系)の番組テロップを掲載。そこには地元企業に混ざって、『世界基督教統一神霊協会能登協会』と紹介されていた。

発表を受けて一気に窮地に陥ったのは、27日から28日にかけて放送の『24時間テレビ 45』だ。ここ数年は、視聴率の低迷が続き、出演タレントが高額のギャラを受け取っていることなどが問題視されているが、さらに統一教会の信徒がボランティアスタッフとして番組に関与していたというのだ。

『24時間テレビ』今年で終了か…

この事実に、ネット上では

《既に24時間テレビの内容は本来の福祉や助け合いの目的を失っているよね。そして「ボランティアがたまたま統一教会信者だっただけ」とかいう言い訳したら終了だよなぁ》
《大多数のマスコミ側にも、今まで旧統一教会関連への取材や報道がほとんどなかった、という事実がありますから、一定以上の責任を負うべきでしょう。そして、関係の有無すべてを30年以上遡って、徹底的に調査したうえで詳細に公表するべきですよ》
《テロップに「世界基督教統一神霊協会能登教会」って出してるなら、完全アウト。身内は調査してなかったではすまない話だろうね》
《テレビ業界で一番ブラッキーな番組が出て来ましたね。ボランティアアルバイトとか、とにかくグレーというか真っ黒じゃないですか》
《日本テレビと旧統一教会は、岸信介氏の時代から接点があるからなぁ。自民党は「脱岸信介」と「政教分離」しない限り、旧統一教会との関係を切れないと思う》

などといったように、大きな反響を呼んでいる。

「教団の〝目には目を〟というやり方に非難の声が上がっていますが、一方で、『24時間テレビ』が教団と関わっていたことが事実であれば大きな問題でしょうね。読売テレビが制作し、日テレ系で放送されている『ミヤネ屋』は連日教団を糾弾していましたから、報復のターゲットとなったんでしょう。お互い引くに引けず、暴露合戦に発展する可能性もあるでしょうね」(テレビ誌ライター)

統一教会の暴露に対し、日本テレビは26日に「弊社の番組に関わるプレスリリースについて」との文書を発表。その中で、ボランティアスタッフについて「一般的に、参加される方の個人的な思想・信条について確認することはいたしません」と説明している。

政治家のみならず、メディアにも汚染が進んでいるのだろうか。教団と関係した人物・団体は今後、より強い自浄作用が求められることになるはずだ。

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