『舞いあがれ!』脚本を急遽変更? いきなり胸クソ展開に陥った理由とは…

福原遥 

福原遥 画/彩賀ゆう (C)まいじつ

NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で、2008年に発生したリーマンショックの波が押し寄せてきた。

ヒロイン・舞(福原遥)の父である浩太(高橋克典)のネジ工場が苦境に立たされる一方で、その息子・悠人(『関ジャニ∞』横山裕)がボロ儲けする事態に陥っている。

浩太は最近、銀行から3億円を借り入れて新工場を設立したばかり。しかし、リーマンショックの影響で、主な取引先である「名神プレステック」から発注された10月分の依頼は4割ほどに激減した。

かつて「社長をやってて一番嬉しいのは、ボーナスを渡す時」と言っていた浩太は、落ち込みながら給与袋に3万円ずつ入れていく…。

一方その頃、東京大学卒業後、大手メーカーを早々に退社し、投資一本で生きる道を選んだ悠人は、「リーマンショックを予測した若き天才投資家」と雑誌に掲載されていた。

幼い頃から、浩太のように地味にコツコツと働くのは嫌だとして、東京大学合格に向けて勉強に励んでいた悠人。「指一本で億稼げる人間になりたい」と漏らしていた通りの結果になったのだ…。

メッセージ性がエグくなった朝ドラ

「父と息子の対比はあまりにも哀しい。悠人が投資家に転身した際、ネット上では『リーマンショックの影響で大損するのでは?』と心配の声があがっていましたが、予想と真逆の結果になりましたね。

しかし、このストーリーは、真面目に働いてきた人がバカを見て、楽に生きてきた人が得をするというえげつない展開。

朝ドラでやる物語としては、あまりにもエグすぎると話題になっています」(芸能ライター)

そこで、考えられるのが、脚本を急遽変更したという線だ。

「悠人がリーマンショックで落ちぶれるという予測は、数カ月前からネット上で大きな話題になっていました。

当然、ドラマ関係者の耳にも届くでしょうから、それを裏切る展開にしよう!と考えても不思議ではありません。

〝真面目な人は損をする〟なんていう胸クソストーリーになってしまったのは、無理やり脚本を変更した弊害でしょう」(同・ライター)

視聴者の予想を裏切る展開は確かに大事だが、そこにこだわってコンセプトを見失ってしまっては元も子もない。

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