『わたしのお嫁くん』絶望的に古臭いストーリー! フジテレビのズレが酷い

わたしのお嫁くん 

わたしのお嫁くん 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

4月12日より、波瑠主演のドラマ『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)の放送がスタートした。微妙に古臭い設定に呆れ声があがっている。

主人公は、大手家電メーカー『ラクーン・エレクトロニクス』営業部の成績ナンバー1社員・速見穂香(波瑠)。仕事を完璧にこなし、同僚たちからも憧れの存在でありながらも、部屋が汚すぎるというズボラな一面がある。

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ある日、会社の後輩で〝家事力最強男子〟の山本知博(高杉真宙)に汚部屋を見られてしまい、ひょんなことから彼を〝嫁に迎えてみる〟ことになる。

「公式サイトでは、ドラマのことを《働くズボラ女子×家事力最強男子という新たな男女のあり方や、今の時代を生きる人たちの背中を押す、新感覚のラブコメディー》と宣伝して、新時代感を推しています。

しかし、この謳い文句は微妙に古い設定。女性が働いて、男性が家事をする…みたいな、いわゆる〝男女逆転〟の設定は、ここ最近のドラマではありがち。いまさらこの設定で新感覚なんて宣伝するなんて、センスが古すぎる」(週刊誌記者)

3年前のTBSドラマの方が進んでいる

特にこの設定に関しては、3年前の作品でさらに進んだ画期的なものがあった。

「TBS火曜ドラマで2020年夏に放送された、多部未華子主演の『私の家政夫ナギサさん』です。このドラマは、仕事ができるけど家事ができない女性主人公が、おじさんの家政夫を雇うことになるという設定。

『わたしのお嫁くん』のように、〝イケメンで自分のことを好きな後輩が実は家事男子で~〟なんていう妄想のようなファンタジー設定ではなく、しっかりと現実的な設定。家事労働に対してきちんと対価を払っており、相手の好意を利用したやりがい搾取ではない対等な関係。自立した現代女性を描いているのはあきらかにこっち。

そもそも、好意を利用して家事労働をさせるやりがい搾取は、2016年のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で批判され、多くの共感を得ていました」(同・記者)

今のところ新感覚さは皆無だが、これから新たな一面が出てくるのだろうか。

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