日本プロ野球には必要ない?“ピッチクロック導入”を巡って賛否両論

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今シーズンからメジャーリーグで導入された「ピッチクロック」が、日本でも導入される動きを見せている。しかし、ファンの間では賛否あるようだ。

「ピッチクロックは、試合時間の短縮が目的。投手はランナーなしの場合で15秒以内、ランナーありでは20秒以内に投球しなければワンボールとなり、打者も残り8秒までに構えなければワンストライクが取られます。

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ほかにも、牽制球の制限などが課されており、大リーグでは50試合終了時点で昨季から平均試合時間30分短縮と、効果はかなり出ているようです」(週刊誌記者)

これを受け、6月11日には、NPBでも来シーズンからの導入が検討されているとの報道が浮上。6月12日には、読売ジャイアンツが2軍戦でピッチクロックを試験的に運用するなど、流れは〝導入〟に大きく傾いている。

しかし、ファンからは賛否両論だ。

「日本野球の文化がなくなる」の声もあるが…

ネット上を見ると、賛成派は《MLB中継見てたらテンポいいからやってほしい》《どうせ次のWBCで導入するんやからさっさとやれ》《観客も選手もメリットしかない》など、合理性の観点から導入を叫んでいる。

一方、〝趣き〟の観点から《応援歌の前奏で終わる》《間を取るのも駆け引きのひとつ》《今から投げるって分かるのは打者有利》《日本野球の文化がなくなる》といった反対意見もあり、賛否は大きく割れている。

「BSO表記、リクエスト、申告敬遠、コリジョンと来て、今度はピッチクロックですか。その次はワンポイントやシフトの禁止となり、どんどんアメリカナイズされていくんでしょうね。

日本球界は『王シフト』や新庄剛志・クロマティの敬遠球ヒットといったドラマを生み、『ツーナッシング』という言葉もありました。独自文化を自ら手放すつもりなのでしょうか。〝野球〟と〝ベースボール〟は違うのに…」(同・記者)

野球発祥の地はアメリカだが、世界一は日本なのだから、日本プロ野球のルールが世界標準になってもいいではないか。

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