プロ野球界も“高卒より大卒”!? 大学野球の4番バッターにハズレなし

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プロ野球において、大卒は高卒での入団に比べ、〝即戦力〟として早くからの活躍が期待されるもの。実際、大学時代に活躍した選手を見ると、ほどなくして球界を代表する選手になっていることが分かる。

現在、強制性交等の疑いで謹慎状態になっているが、西武ライオンズ・山川穂高は、2011・12と大学日本代表の4番。その後、プロでも3度のホームラン王を獲得する強打者となり、素行はさておき、日本を代表するホームランバッターになった。

その山川と侍ジャパンで活躍した吉田正尚も、15年に大学日本代表で4番を経験。その後は言うまでもなく、メジャーでイチロー氏、松井秀喜氏以来となる日本人打者の打率3割が有力視されている。

翌16年の4番となったのが、現在阪神タイガースの大山悠輔。大山もまた、プロ入り後に、コロナ禍での短縮シーズンで28本塁打を放つなど、パワーヒッターとして活躍している。

19年4番の佐藤都志也は、昨年から千葉ロッテマリーンズの正捕手として活躍。このように、大学野球で代表の4番を務めた打者は、その後プロでも大成するケースが多い。

大学日本代表の4番を指名すれば間違いなし?

これらのことから、有望な野手を欲しているチームは、大学日本代表の4番をドラフト指名すれば〝間違いない〟と言えるだろう。

「世間的に、最も有名なアマチュアの野球大会といえば、やはり甲子園。しかし、最近の甲子園HR王を見ると、ロッテ・藤原恭大、阪神・井上広大、北條史也、広島・中村奨成と、プロでは伸び悩んでいる選手も多い。

ここ10年で期待通り活躍したのは森友哉くらい。やはり、即戦力で期待外れも少ない大卒打者の方が〝あたり〟と言えるでしょう」(週刊誌記者)

他方、珍しく期待外れに終わった大学日本代表4番も…。

「元阪神の伊藤隼太です。彼は11年に4番を打ち、ドラフト1位の鳴り物入りで阪神に入団するも、一度も100試合に出場しないまま、20年に現役を引退。高いポテンシャルを持ちながら、才能を開花させることはできませんでした」(同・記者)

指名権がくじ引きなように、選手にも当たり外れがあるようだ。