ソフトバンク優勝のカギは“鬼軍曹”!? 中継ぎ投手の再建を狙う斉藤和巳コーチ

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6月も終わりに差し掛かったが、プロ野球パ・リーグは3チームが団子状態で首位争いを展開している。開幕前は野球評論家の間でソフトバンクの評判が高かったが、シーズンが始まると不安要素も出てきた。優勝への鍵を握るのは、どうやら斉藤和巳コーチのようだ。

昨年のソフトバンクはレギュラーシーズン最終戦で敗れ、オリックスに優勝をさらわれた。リベンジに燃える今季、ソフトバンクは斉藤氏を一軍投手コーチに据えた。

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斉藤コーチは現役時代の2003年に20勝を挙げ、沢村賞のタイトルを獲得するなど活躍。今年のコーチ就任後は「鬼軍曹」として名をはせている。

斉藤コーチの行動が話題を呼んだシーンを振り返ってみよう。5月10日の日本ハム戦、逆転を許した松本裕樹投手がマウンドを降りてベンチに戻ると、突っ伏して泣き始めた。すると斉藤コーチは駆け寄り、松本投手の背中をたたきながら慰めていた。

このシーンを見てファンの涙も誘ったようだが…。

ソフトバンク中継ぎ陣の再建が最大の課題に

「ソフトバンクは、中継ぎ投手を酷使しているとの批判も多く、大いに不安がある。先発投手を除いた救援防御率は2.61(26日現在)とリーグトップだが、これは外国人2投手の活躍があるから。先発防御率は3.48(同)で最下位の楽天と0.01差。

勝ちパターンの8、9回はモイネロ、オスナ両投手が登板して、きっちり抑えている。ただ、先発投手が早めに降板してしまい、中継ぎ投手を続々と登板させては崩れるパターンが多い」(野球ライター)

そこで斉藤コーチが大事な役割を担うようだ。藤本博史監督は置き物状態、というと失礼だが、メディアに強く発信する人物ではない。投手を取りまとめるのは、やはり投手コーチで、斉藤コーチも積極的に発信している。

「しかし、斉藤コーチは、そもそも存在が怖い。タイムを取ってマウンドに上がり、投手に指令を出す姿はまさに鬼軍曹で、投手がひるむような姿を見せているのが印象的。中継ぎ陣がゲキを飛ばされ奮起するものの、結局は力尽き、夏場にかけて総崩れしてしまわないかが心配だ」(同・ライター)

斉藤コーチはかつてタレントのスザンヌと結婚したものの、自身の浮気が原因で離婚したとされている。これからシーズン中盤戦を迎える中、色々な意味で威厳を示すことはできるのだろうか。

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