『これはやみえいぎょうだ』プロ野球界の人気キャラ・つば九郎の意外なヒミツ

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今シーズン、セ・リーグ最下位争いを繰り広げている東京ヤクルトスワローズ。順位は悲惨そのものだが、マスコットキャラクターの人気は球界屈指なのをご存知だろうか。

同球団のマスコットキャラといえば、球団のモチーフでチーム名でもあるツバメのキャラ・つば九郎。名前の由来は、ツバメの別名がツバクロであること。

その見た目から、ペンギンに間違えられることも多いようだ。

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「公式サイトでも『ペンギンに間違えられると減給』などといったようにネタにしていますね。ブラックなキャラもあって、ネット上では『畜生ペンギン』との愛称でも呼ばれています」(ウェブメディア編集者)

つば九朗のブラックさは、ブログや球場のパフォーマンスで確認できる。

「つば九郎は、公式ブログを開設しているほか、スケッチブックを用いて筆談することで、ファンやマスコミとコミュニケーションを取ります。

時にデリケートな内容にも触れ、2019年、吉本興業の闇営業問題が世間を騒がせたころ、チアガールに向かって『これはやみえいぎょうだ』とスケッチブックに書いています。

ほか、球場に来ていたカップルに『わかれろ!』と書いて見せつけるなど、畜生エピソードは数多い。特に、同じ東京の巨人をライバル視しており、巨人戦では『ひとのものをおかねでもっていく』などと批判しまくっています」(同・編集者)

まだまだある! アッと驚くつば九郎のヒミツ

だが一方では、心優しい面も持ち合わせている。

「2016年末、当時広島東洋カープの赤松真人が記者会見で胃がんを公表すると、翌日のブログで赤松をねぎらいました。2020年2月、ヤクルト黄金時代を創った野村克也元監督が他界した際にも、監督への感謝に加え、息子である元ヤクルト・野村克則にも粋な言葉をかけていました」(同)

白黒の二面性を持つとは、なんとも面白みのあるキャラだ。公式サイトのプロフィールをのぞくと、さらに意外な事実に出会える。

「つば九郎の好みのタイプは、かつて親会社だったフジサンケイグループ・フジテレビの石本沙織アナウンサー。《ひとすじでしたが結婚されてしまった…でもひとすじです》と、悲しさと一途さを見せています。

『試合中に心がけていること』は《休息と水分補給とブログのネタ探し》とのことで、自身の芸の向上には余念がないようです」(同)

東京の野球チームといえば、誰もが読売ジャイアンツを思い浮かべ、ヤクルトは二番手にすぎないだろう。だが、この不人気さをなんとかすべく、つば九郎のキャラが生まれたことを考えれば〝怪我の功名〟と言えるかもしれない。

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