巨人・坂本勇人の離脱…補強か育成か? 野球解説者・高木豊が考える“穴埋め策”

(C)ImageFlow/ Shutterstock 

大洋ホエールズ(現・DeNA)で活躍した野球解説者の高木豊氏が6月29日、自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。読売ジャイアンツの現状に警鐘を鳴らしている。

6月24日の広島東洋カープ戦にて、巨人・坂本勇人は内野安打を放ったが、走塁で脚を痛めて途中交代。後日、右太ももの肉離れと診断され、登録を抹消された。

【関連】広島に2連敗でも実質勝利!? 坂本勇人の不在を補った山﨑伊織の好プレー ほか

坂本が欠けたチームは調子を落とし、以降3連敗、総得点3点と振るわず。だが、完治には6~7週間かかるようで、坂本の前半戦復帰は絶望的と見られている。

代役のショートについて、高木氏はルーキーの門脇誠を推す。しかし、これは得意の守備に限り、「打つとか、相手に対してのプレッシャーとか考えると…」と打撃面では力不足だと指摘した。

坂本が抜けた上位打線については、「打つ方だったら1番を吉川尚輝に任せるとかね」などとし、セカンドの吉川を推す。しかし、球界一のショートとあって、その穴は簡単には埋められないと嘆いた。

7月末が期限のトレードで代わりを補強するという説は「ないよ」とバッサリ。

「坂本を考えたら、それなりの選手を出さないと、すぐに働ける選手は獲れない」と否定し、獲得が噂されている東北楽天ゴールデンイーグルス・茂木栄五郎選手も「ダメだろ」「だってなんで1軍にいないの?」「2軍で燻ってる選手を獲れないよ」と切り捨てた。

CS進出すら危うい中でショート育成のジレンマ

結局、高木氏は「現有戦力でやるしかない」と補強を否定し、「バッティングには目をつぶって8番で使うしかない」と門脇をプッシュ。坂本の代役には中山礼都も起用されているが、門脇がイチオシのようだ。

これにコメント欄には、《欠点には目をつぶって若手を起用するしかないでしょうね》《中山を育てる時期です》《坂本の選手生命考えたら道は外野コンバートしかない》《川相コーチにバントを伝授してもらって、二番ショート門脇がベスト》といった意見が書き込まれている。ファンもショートの代役問題には頭が痛いようだ。

「長年、巨人不動のショートである坂本ですが、彼もスタメン定着は先輩の怪我がきっかけ。前任ショートの二岡智宏が開幕戦で故障した上、不倫スキャンダルでの失脚も相まって、高卒2年目ながら全試合に起用されました。

しかし、当時の成績は打率.257、8本塁打、43打点と軟弱で、育てるための〝我慢の起用〟という面が強かった。

それでも起用できたのはチーム状態が良く余裕があったからですが、今季はCS進出すら危ういため、若手の育成はシーズンを棒に振ることに繋がり、難しいでしょう。

今季もBクラスなら、球団史上初〝同一監督での2年連続Bクラス〟になり、原辰徳監督の途中解任にも発展しかねませんからね」(週刊誌記者)

原監督は難しい判断を迫られている。

【あわせて読みたい】