セ・リーグついにDH制導入へ! 巨人の“指名打者”絶好調も後押しに

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プロ野球界で定期的に議論の的になる、セ・リーグへのDH制導入。未だ実現へは至っていないが、どうやら流れは導入に傾きつつあるようだ。

「DH制反対の主な意見は、代打・継投などの駆け引きが薄れる、投手のHRといったレアな光景がなくなるなどといったもの。しかし、昨今はセパの実力差が開いていることもあり、同じルールに合わせるべきではないかと、導入の機運は高まっています」(週刊誌記者)

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その急先鋒となっているのが、球界の盟主である読売ジャイアンツだ。

「巨人は以前からDH制に積極的で、日本シリーズでソフトバンクにスイープされた20年のオフには、原辰徳監督が『ダイワハウススペシャル プロ野球No.1決定戦!バトルスタジアム』(日本テレビ系)で『セとパで統一してほしい』などと指摘している。

巨人は依然として球界に強い影響力を持っていますから、今後もロビー活動等を通じ、NPBやコミッショナーに導入を働きかけるでしょう」(週刊誌記者)

これを後押しするようなデータも、今年の交流戦で見られた。

メジャーの後追いでセ・リーグもDHに?

「開幕から不調で、一時は最下位になった巨人ですが、交流戦では優勝争いをするほど調子を上げ、リーグ戦再開時には借金を返してAクラスになっている。

この要因のひとつにはDHの好調があり、交流戦でDHに座ったウォーカー、中田翔、秋広優人といった打者の成績が、打率.375、3本塁打、7打点、OPS1.131と全部門でリーグトップでした。

いわば巨人としては〝DH制があれば勝てる〟というデータがあるわけで、自軍に有利に働く制度を求めない理由はないでしょう」(同)

巨人の思惑にかかわらず、メジャーの動きから〝DH導入は間違いない〟とも…。

「BSO表記、コリジョンルール、リプレイ検証、申告敬遠など、日本プロ野球はメジャーで採用されたルールを遅れて採用するケースがある。

今年からメジャーで採用された投球時間制限・ピッチクロックも、早ければ来年にも日本で導入されると言われています。

MLBでは、昨年からナ・リーグにもDH制が導入されましたから、これに倣い、日本もセ・リーグがDH制になる日は遠くないでしょう」(同)

導入されればプロ野球の歴史は大きく変わるが、果たして。

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