中日のトレードがヒドすぎ! 日本ハム・新庄剛志監督との“センスの差”ハッキリ

(C)Luis Molinero/ Shutterstock 

日本ハムと中日の間で成立したトレードの〝勝者〟が、早くも浮き彫りになってきた。

両球団は6月19日、宇佐見真吾捕手・齋藤綱記投手が日本ハムから中日へ、郡司裕也捕手・山本拓実投手が中日から日本ハムへ移籍する2対2の交換トレードを発表。

昨年、ともに最下位に沈んだチームの大型トレードとあって、大きな話題を集めた。

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「中日は正捕手・木下拓哉が、14日のロッテ戦でケガをしたため、代わりとなる即戦力の正捕手候補・宇佐美を緊急獲得した形。同時に、手薄だった左の中継ぎとして齋藤も獲得し、一挙両得の補強となりました」(週刊誌記者A)

移籍後、両軍の選手はいきなり飛躍を見せる。

「宇佐美は7月4日時点で8試合に出場し、14打数7安打で打率5割をマーク。郡司も6月30日に移籍後初出場すると、翌日のオリックス戦でいきなりマルチヒットを記録。

翌2日にはプロ4年目で初の猛打賞をマークし、4試合で14打数7安打1本塁打、脅威の打率5割と絶好調です。

山本も6月30日に移籍後初登板し、1イニング無失点。齋藤も4日の巨人戦にリリーフ登板して1イニング無失点と、新天地で活躍しています」(同・記者)

行き当たりばったりで正捕手候補を手放した

しかし、今回のトレードで〝得をした〟のは、日本ハム側だというのだ。

「郡司は今年25歳、山本は23歳ですが、宇佐美は30歳、齋藤は26歳。年齢面では日本ハムの方が若い選手を獲得できており、将来性の部分では得をしたと言えるでしょう。

そもそも、中日の捕手育成はここ数年の課題であり、中長期的に考えれば、郡司を放出するより育成した方がチームのためだった。

今季は最下位争いで自力優勝も消滅と、残りを捨てて育成に徹するにはぴったりでしたし、慌てて宇佐美を獲得したのは行き当たりばったりだと言わざるを得ません」(同)

話題性の部分でも、日本ハムは上手くこのトレードを利用している。

「日本ハムの新庄剛志監督は、郡司・山本の移籍組でバッテリーを組ませる構想をぶち上げ、いきなり今回のトレードをファンサービスに利用した。

実際、『見てみたい』とファンの期待は高まっていますし、うまく話題づくりができている。

対する立浪和義監督は、宇佐美・齋藤を個別に使うだけ。集客面でも日本ハムの完勝と言えるでしょう」(週刊誌記者B)

モチベーターと言われ、信頼の厚い新庄監督。恐怖支配でチームの空気を悪くする立浪監督。つまるところ、トレードの明暗が分かれたのは、監督の能力や資質によるものが大きいのかもしれない。

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