野球界にも波及!「監督は非・元プロを使うべき」サッカーJ2『町田ゼルビア』黒田の快進撃

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サッカー界で起こっている〝ある珍事〟が、野球ファンの議論を掻き立てている。

それは、サッカーJ2のFC町田ゼルビア監督を務める黒田剛だ。黒田監督は今季から就任したのだが、それまでは28年にわたり、高校サッカー名門校・青森山田の監督を務めていた異色の経歴を持つ。

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全国高校サッカー選手権を、過去3度制した実績が買われたのだが、なんと、J2でもリーグ首位を走る名将ぶりを発揮している。しかも町田ゼルビアは昨季15位と、J2の中でも下位に位置するチームだったのにだ。

7月12日に行われた天皇杯3回戦では、上位リーグであるJ1、それも首位の横浜F・マリノスを、4-1の大差で下す金星も。同じ監督とはいえ、プロとアマチュアでは異なるという常識を打ち壊す采配を奮っている。

これに刺激されてか、野球ファンから《プロ野球の監督より高校大学の監督の方が采配うまそう》《そんな一部の例を挙げられても》《Jのしかも2部で言われても》《サッカーと野球って全然違うスポーツやから単純比較は出来んのちゃう?》《野球界も選手としてめちゃくちゃ凄かっただけより、西谷とかが監督やった方がいい》など、様々な声が上がっている。

ルールを知らない無能よりアマチュアの方がマシ?

「確かに、プロの世界にはアマチュアの方がマシと思いたくなるような監督がいます。

埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督は、6月14日の巨人戦でマウンドへ駆け寄るも、『直前にコーチがマウンドへ行った場合、次の打者を投げきるまでは交代できない』というルールを知らず、投手交代に失敗。基本的なルールさえ知らないという、著しく適性に欠ける姿を露わにしました」(週刊誌記者)

そろそろプロ野球の古い慣習は打ち破られてもいいという意見も…。

「プロ野球界は元選手が監督を務める不文律がありますが、これはそろそろ打ち破られても良い慣例なのでは。例えば、アマチュアで常勝無敗の監督や、データ会社に務め、あらゆるシチュエーションから効率的で冷静な采配を下せる人物がいるとすれば、そちらの方が適任かもしれません。

問題は、『プロの厳しさを知らない人に言われたくない』と、プライドの高い選手が反発し、チームがまとまらない可能性が高いことですね。逆に言うと、それ以外ではメリットの方が多いかもしれませんし、一度試してみてもいいのでは」(同・記者)

NPB初の女性オーナーを起用したDeNA、革新的な社風で知られる日本ハムなら、史上初の〝非・元プロ野球選手監督〟の誕生もありえるかもしれない。

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