『ほんとにあった怖い話』謎の降板劇の真相は…お馴染みメンバーが無言の欠席

稲垣吾郎 

稲垣吾郎  (C)まいじつ 

カルト宗教・霊感商法が問題視されている昨今の流れを考えると、やむを得ないか。

8月19日に放送された『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2023』(フジテレビ系)のキャスティングをめぐり、視聴者の間で波紋が広がっている。

番組は稲垣吾郎が司会を務める、毎年夏恒例の怪談バラエティー。実話を基にしたというさまざまな「怖い話」をドラマで再現し、霊能力者の下ヨシ子氏が霊界や供養の必要性を解説する。

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しかし、今年の放送に、これまで解説役としておなじみだった下氏の姿はなかった。

定番レギュラーが出演ナシという事態に、視聴者からは《色々な噂が立ったから出演なしかも》《下ヨシ子いなくてつまらなかった》《下ヨシ子先生いないのが最大の心霊》といった反応が相次ぐのだった。

下氏といえば、昨年の放送にいつも通り登場するも、時期が時期とあって物議を醸していた。どうやら、この騒動によって番組を降板してしまったようだ。

霊感商法問題の余波か…

「前回の放送があった昨年8月は、安倍晋三元首相の銃撃事件に端を発した宗教二世・カルト宗教問題の直後。霊感商法などが問題視されていた真っ只中とあって、霊能力者を自称する下氏の出演はいかがなものかと物議を醸しました。事態を重く受け止め、フジテレビは今年の出演を見合わせたのでしょう」(テレビ誌ライター)

思い返せば、昨年の放送時、カルト問題に詳しい紀藤正樹弁護士は、自身のX(旧ツイッター)で《この種の番組を放送するのは辞めてほしい。いまだに続けているのがわからない》と番組を批判。《霊感商法に利用されるだけ》《テレビは事実に基づき報道すべき》ともつづり、番組自体を辛辣に評した。

「下氏は宗教法人・肥後修験総本山六水院の管長を務め、2012年に『水子の霊がついている』などと不安を煽り、法外な宗教的儀式費用を支払わせたとして、名古屋地裁に約610万円の支払いを命じられている。紀藤弁護士の指摘通り、面白おかしく扱うには問題があったのだろう」(社会部記者)

近頃、心霊番組が地上波で放送されなくなったことも、これらの騒動と関係しているのだろうか。

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