ジャニーズロンダリングで商売する『TOBE』の胡散臭さ 元ジャニーズ立て続けのデビューに不信感も

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

元『タッキー&翼』にして、元ジャニーズ事務所副社長でもある滝沢秀明氏が社長を務める芸能プロ・TOBE所属の元『Kis-My-Ft2』北山宏光が、配信ソロデビューすることを11月10日に発表した。

情報は同日0時に解禁され、ビジュアルやMVの一部も公開。タイトルは『乱心‐RANSHIN‐』で、17日から各サービスで配信される。

北山は作詞を自ら担当したほか、書道8段の腕前でジャケット写真の文字も自らしたため、再出発を華々しく迎えることとなった。

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TOBEをめぐっては、滝沢氏が結成した元ジャニーズJr.『IMPACTors』の7人組『IMP.』が8月に配信でデビュー。その後、元『V6』三宅健、北山と続き、先日には元『King & Prince』の岸優太も加入し、同じく元「キンプリ」平野紫耀・神宮寺勇太と3人グループ『Number_i』を結成している。

このように、TOBEは元ジャニーズの受け皿、避難先として機能している部分が強い。滝沢氏はイチから事務所を作ったことアピールしているが、タレントの新規発掘はできておらず、実質的には〝第2ジャニーズ〟と言っていい。

もはやTOBEは、旧ジャニーズ事務所を退所したタレントが移籍し、再デビューを果たすためのマネーロンダリングさながらの浄化手段と化している。

結局ジャニーズ人脈を頼るしかないTOBE

「古巣は性加害問題で体制や契約手法まで変更され、所属タレントは芸能活動どころではありません。滝沢氏は事務所の中枢にいましたが、辞めたら無関係という空気があり、活動のハードルも低い。退所者にとって、気心知れた滝沢氏が運営するTOBEはうってつけの場所なのです」(レコード会社関係者)

滝沢氏に関して、北村晴男弁護士は、自身のYouTubeで「被害者になりうる立場だった」「タレントとしてやっていくためには、自分の所属するジャニーズ事務所という会社に逆らえないという立場であった」と分析している。

その上で「そういう非常に厳しい立場にあったことは間違いない。そういう方に説明責任があるとは思わないです」と、性加害問題への説明責任はないとしているが…。

「タレントとして組織に逆らえず、『被害者になりうる立場だった』のは会社幹部になった井ノ原快彦も東山紀之も同じこと。そちらは責め立てて滝沢氏は辞めたからOKというのは、ポジショントークに他ならない」(芸能ジャーナリスト)

いずれにせよ、TOBEは元ジャニーズの再デビューとして、最も簡単かつ定番のルートになっている。ただ、このまま〝元ジャニーズ〟が増えていけば、「看板の付け替え」「結局はジャニーズ」として、再び説明責任を蒸し返されそうだ。

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