YOASOBI『アイドル』レコード大賞の最有力候補に Mr.Children以来の“異例の措置”で大賞受賞か

幾田りら 

幾田りら 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

その年を代表する一曲を選ぶ、年末恒例の『輝く!日本レコード大賞』が今年も開催される。大賞はYOASOBIの『アイドル』が有力視されているが、さまざまな事情が絡み合っているようだ。

「YOASOBIの『アイドル』は、アニメ『【推しの子】』(TOKYO MX ほか)主題歌に起用され、世界的にヒット。オリコン史上最速で累積ストリーミング再生数4億回を突破しました。2023年を代表する曲と言って間違いありません」(音楽ライター)


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また、YOASOBIが所属するソニー・ミュージックエンタテインメントは、レコ大と深い縁があることで有名だ。

ソニー系列のアーティストは2016年の西野カナから、2020年のLiSAまで5連覇を達成。しかし、レコード大賞から手を引いたというウワサもある。

「昨年ソニー系列から優秀作品賞にノミネートされたのはNiziUのみ。2017年、18年で大賞だったソニー系列の乃木坂46はノミネートすらされていませんでした。

一方で、ユニバーサルミュージックやavex系列のアーティストが勢いを増しており、2021年はavexのDa-iCEが大賞に。昨年はユニバーサルのSEKAI NO OWARIが大賞に選ばれています。しかし今年の音楽シーンを『アイドル』抜きで語るのは違和感があるでしょう」(同・ライター)

もう一つの懸念点は、YOASOBIが受賞した場合の授賞式参加や楽曲のパフォーマンスについてだ。

Mr.Childrenの前例に倣って大賞受賞?

「『夜に駆ける』を発表した後はテレビやメディアへ頻繁に出演していましたが、ここ最近のYOASOBIはメディア露出を絞っているように思えます。今まで地上波で『アイドル』が披露されたのは『NHK MUSIC EXPO 2023』くらいでしょうか。もちろんメディアへ出ていないだけで国内・海外公演などをこなしており、着実に人気を広げています。

ここ最近のレコ大は12月30日に開催されていますが、YOASOBIは翌日31日の『第74回NHK紅白歌合戦』への出場が決まっている。メディア露出を絞っているのに、レコ大と紅白で2日連続パフォーマンスというのは、今年の動きだけを見ると考えにくい」(同)

しかし過去にはMr.Childrenが、異例の対応で大賞を受賞しているという。

「1994年のレコ大は、Mr.Childrenの『innocent world』が大賞に選ばれましたが、本人たちは海外でのPV撮影を理由に式を欠席。もちろん生演奏は行われず、代わりにMr.ChildrenのパフォーマンスVTRが流されました。こういった前例がある以上、YOASOBIの欠席はあり得ないとも言い切れないのです」(同)

レコ大はやらせ報道や音楽環境の変化などもあり、権威が失墜したと言われて久しい。業界内の政治も絡んでくるが、はたして今年はどうなるのだろうか。

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