人気バトル漫画『僕のヒーローアカデミア』の最新話が、1月4日発売の『週刊少年ジャンプ』5・6合併号に掲載された。最終決戦に向けてシリアス展開が続く中、第339話『皆がヒーローになるまでの物語(2)』では箸休めのようなシーンが盛りだくさん。あの国民的キャラクターを髣髴とさせるギャグまで描かれてしまった。
※『僕のヒーローアカデミア』最新話の内容に触れています
それぞれの装備を直してもらうため、開発工房を訪れた緑谷出久と飯田天哉。サポート科の発目明に急ぎの修理を依頼するも、素材不足などを理由にあっさり断られてしまう。というのも、発目は「雄英高校」のバリア機能を強化するべく、開発に勤しんでいたのだ。
だが、発目は片手間の作業で、2人のための装備を開発。修理は無理だと言いつつも、それに近いレベルの装備を用意してみせた。時間短縮のためか、発目は一瞥もせず発明品を投げつけるのだが、それが2人の顔に直撃。その勢いは顔全体がめり込んでしまうほどだった…。
出久はもちろん、飯田に至っては眼鏡まで顔の中心にめり込んだ状態に。ほとんど原型を失った2人の顔に、読者たちは《デクと飯田くんの顔www》《デクと飯田くんのめり込みフェイスに笑った》と大盛り上がりしていた。
「前が見えねェ」状態にツッコミ殺到
さらに、出久たちの顔について《今週のヒロアカ本誌、真っ先に「前が見えねェ」が思い浮かんだ》《顔がめり込んでるデクと飯田のクレしん感》《前が見えねェ状態のまま仲良く一緒に戻ってきたデクと飯田くんで草ァ!》と指摘する声も。彼らが共通して思い浮かべているのは、漫画『クレヨンしんちゃん』で描かれた通称「前が見えねェ」のシーンだ。
原作の「クレヨンしんちゃん」がハードな描写を含むことは有名だが、コミックス第2巻では主人公の野原しんのすけがその対象に。悪戯をした罰として、給食のおばちゃんにボコボコにされるのだ。しんのすけの顔は目も開けられないほど腫れてしまい、「前が見えねェ」とこぼしていた。
どちらも潰れたアンパンのような表情なので、たしかに瓜二つ。オマージュを意図していたのかは分からないが、漫画好きの読者たちが盛り上がるのも当然だろう。
ちなみに作者の堀越耕平は、第323話にてアニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』をオマージュしていた。あまりパロディーを多用しない作風ではあるものの、もしかすると今回も意識的に“寄せて”いたのかもしれない…。
文=野木
写真=まいじつエンタ