『呪術廻戦』乙骨憂太も殺人鬼に? 主要キャラたちの“闇堕ち”に騒然…

『呪術廻戦』乙骨憂太も殺人鬼に? 主要キャラたちの“闇堕ち”に騒然…

『呪術廻戦』18巻(芥見下々/集英社)

昨年12月に公開され、大ヒットを記録している映画『劇場版 呪術廻戦 0』。そんな同作で主人公を務めた乙骨憂太が、『週刊少年ジャンプ』で連載中の原作で“闇堕ち”してしまったと話題になっているようだ。

※「呪術廻戦」最新話までの内容に触れています

ファンを騒然とさせたのは、1月31日発売の「ジャンプ」9号に掲載された第173話『東京第1結界(13)』のラストシーンだ。

乙骨は虎杖悠仁や伏黒恵と離れ、仙台結界で「死滅回游」に参加しているところだった。そこで乙骨は、羂索(けんじゃく)が過去に契約し、現在に復活した術師の1人であるドルゥヴ・ラクダワラを殺害した模様。さらに現在、所持ポイントが35点であることも明かされた。

そもそも「死滅回游」とは、ポイント制のデスゲーム。原則として呪術師を殺害すると5点、非術師を殺害すると1点を得られる仕組みだ。ポイントを譲渡されていないとすれば、乙骨はドルゥヴ・ラクダワラを手にかけた時点で、7人の呪術師を殺害している計算になる。

乙骨は『呪術廻戦 0』の主人公だったが、そこでは学生らしい一面や呪術師としての葛藤を見せており、人を傷つけることにも抵抗があった印象。しかし今回は顔色一つ変えずに人を殺めていたため、衝撃を受ける読者が続出していた。

変わってしまった乙骨の姿に、ネット上では《まったく殺人に躊躇がない乙骨先輩怖すぎるでしょ》《殺人に全く躊躇なくて笑っちゃう》《乙骨さんサラッと35点取っててビックリする。もう殺人どうこう言ってられる状態じゃないのね》《いやこの人1年ちょっと前まで呪術にも殺人にも暴力にも無縁な一般人だったのでは…?》といった声が相次いでいる。

乙骨以外も? 闇堕ちするキャラクターたち

ドルゥヴ・ラクダワラとの間にどんなやりとりがあったのかは不明なので、もしかすると躊躇なく殺害するに足る理由があったのかもしれない。ただ、すでに本編では乙骨以外にも主人公サイドのキャラクターが続々“闇堕ち”している状況だ。

たとえば虎杖の相棒である伏黒は、ここ最近のエピソードで「再契象」の術式を操るレジィ・スターを撃破。たんなる無力化や戦闘不能状態ではなく、明確に死亡している描写がある。そもそも伏黒は虎杖と別れてからは、姉・津美紀のために殺人も躊躇しない決意を見せており、“パパ黒化”…もとい闇堕ちを懸念されていた。

また、「呪術廻戦 0」のヒロイン的なポジションだった禪院真希も罪に手を染めたばかり。「死滅回游編」に本格的に突入する前、禪院家の人々をほとんど全滅させていた。あくまで正当防衛であり、長年の恨みがあったとはいえ、凄惨すぎる光景に《ただの殺人鬼にしか見えん》《大量殺人犯になっちゃったんだなあ…》とドン引きする声も上がっている。

そんな殺伐とした主人公サイドの中で、皮肉にも取り残されているのが虎杖だ。虎杖だけは不可抗力で人を殺めただけで、基本的には“不殺”の精神を貫いてきた。

虎杖をめぐる状況に、《乙骨さんも伏黒もフツーに殺人してて踏みとどまろうとしてるの虎杖だけじゃん!ってなる》《不可抗力の殺人にも心を痛めている虎杖を見ると、メンタル的には呪術師向いてないのではと思ってしまう》《他のメンバーが人を殺しまくっててちょっと笑ってしまった。悠仁は呪術師向いてないな…》と心配する読者も少なくない。

もはや誰が正義なのか分からない状況となってきた「呪術廻戦」。どうか虎杖だけは最後の良心として、そのままでいてほしいものだ。

文=城門まもる
写真=まいじつエンタ