ジャンプ『破壊神マグちゃん』打ち切り寸前?「完」の文字に阿鼻叫喚

ジャンプ『破壊神マグちゃん』打ち切り寸前?「完」の文字に阿鼻叫喚

ジャンプ『破壊神マグちゃん』打ち切り寸前?「完」の文字に阿鼻叫喚 (C)PIXTA

「卒業式」は物語において大きな節目であり、学園を舞台とする漫画では終盤に描かれることがほとんど。1月31日発売の『週刊少年ジャンプ』9号に掲載された『破壊神マグちゃん』の最新話は、まさにそのような展開を迎えており、“打ち切り”を心配するファンが続出している。

※『破壊神マグちゃん』最新話の内容に触れています

「破壊神マグちゃん」は、弱体化した破壊神の“マグちゃん”ことマグ=メヌエクと、中学生の少女・宮薙流々の交流を描いた日常系コメディー。第76話では、流々たち中学3年生の面々が卒業式を迎えた。

マグちゃんと流々が将来の目標を宣言したり、これまで登場したキャラたちが総出演したりと、最終話と見紛うような展開に。実際にラストのコマでは、「完」の文字がデカデカと描かれている。

しかし直後の煽りには、「もう少しだけ続く!!」の文字が記されており、作者・上木敬も巻末コメントで「まだ最終話じゃないです」と念押し。どうやら今回で完結したわけではないようだ。

とはいえ、ファンたちは打ち切りの予感を感じずにはいられない様子。《マグちゃんが打ち切りっぽくてむせび泣いてる》《マグちゃん、その後の話みたいなのをあと1話やって最終回って感じかなあ》《マグちゃんが打ち切りにならないか心配で情緒不安定なので、明日の仕事休みたい…》《これマグちゃん打ち切りの流れ…? やめてくれぇ…》と先行きを不安視する声があふれている。

支持はあっても掲載順は…

「ジャンプ」は掲載順位と読者アンケートが結びついており、掲載順が低いほど打ち切り間近というのが通説。直近の掲載順を振り返ると、20~22作品ほど掲載される同誌で、同作は20番台となることが多かった。しかも2022年1号からは3度の最下位を経験している。

そんな状況があったため、読者たちが今回の「完」に打ち切りを予感してしまうのも仕方がないところだろう。

だが、これまで順調に人気を伸ばしていたことから、打ち切りに納得できないというファンも。たしかに昨年12月に発表された人気投票では、応募総数を7万票近く集めており、連載1周年記念で発売された公式の「マグちゃんぬいぐるみ」は即完売。一定以上の支持を集めているように見えた。

中には、打ち切りではなく円満な完結と捉える人もいるようで、《打ち切りというか、普通に物語としていい終わり方やな》《普通にギャグ漫画としては円満終了な感じ》《マグちゃんは打ち切りではなく作者さん納得の終わりを迎えそうで、寂しいけどお疲れさまでしたという気持ち》といった声も上がっている。

「ジャンプ」では伏線を回収しきれず、作者の悔しさがにじみ出たような終わりを迎える漫画も多い。その中で、区切りがつくところまで描かれた同作を打ち切りと断定するのは時期尚早かもしれない。もう少しだけ続く物語の行く末を見守ろう。

文=野木

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