『ホロライブ』の“ガチ恋”営業はもう限界!? 潤羽るしあ炎上騒動でリスクが顕在化

『ホロライブ』の“ガチ恋”営業はもう限界!? 潤羽るしあ炎上騒動でリスクが顕在化

『ホロライブ』の“ガチ恋”営業はもう限界!? 潤羽るしあ炎上騒動でリスクが顕在化 (C)PIXTA

依然としてVTuber業界を牽引している『ホロライブ』だが、最近では衰退論を提唱するファンも。とくに同グループの特色として挙げられる“ガチ恋営業”が、限界をむかえているという。

VTuber業界をゆるがす騒動

ここ最近の「ホロライブ」に関する目立ったトピックスといえば、やはり潤羽るしあの熱愛疑惑による炎上。2月10日のコラボ配信中に、有名歌い手・まふまふから送られた「たったいま生放送終わって、帰る準備してるよ」「みーちゃん」といったメッセージ通知が映ってしまい、大きな炎上騒動となった。

「ホロライブ」はこの件に関する公式声明を発表し、「所属タレントのプライベートは本人に一任しております」などとコメント。交際疑惑については肯定も否定もしていなかったが、SNSなどでの誹謗中傷や捏造に釘を刺すような文面を公開している。

この騒動が界隈に衝撃を与えたのは、まふまふの知名度のみならず、「ホロライブ」所属タレントの売り出し方と関わっているだろう。というのも「ホロライブ」はVTuberとファンの疑似恋愛を促すような、“ガチ恋営業”のアイドル路線を突き進んできたからだ。

ガチ恋勢を抱えることのリスク

たとえば潤羽るしあに関しても、いわゆる“ガチ恋勢”と呼ばれるファンを多く抱えており、YouTubeの投げ銭機能「スーパーチャット」の稼ぎで世界1位になったことも。また今年1月から誕生日記念商品として、「るしあと一生一緒エンゲージリング」「るしあとペアマグカップ」などのグッズが販売されている。

他の「ホロライブ」メンバーに関しても、男性との接触を極端に減らすなど、“清純”を前面に押し出している傾向があった。今回の炎上騒動は、そんな「ホロライブ」のガチ恋営業が抱えるリスクが、顕在化してしまった側面もあるのかもしれない。

一方で「ホロライブ」とよく比較されるVTuber集団『にじさんじ』は、活動初期から男女混合グループだったこともあって対照的。グループ内外における男女コラボは当たり前で、中には“ガチ恋禁止”を公言するVTuberもいるほどだ。

そんな「にじさんじ」の女性VTuberに関しては、《ガチ恋できないから人気が下がった》といった批判が飛び交うことも。ちなみに「ホロライブ」の中にも夏色まつりのような、現在でも普通に男女コラボを行うVTuberがいるのだが、彼女も一部の厄介ファンから腫れ物のように扱われていた。

しかし長く活動を続けることを考えれば、「にじさんじ」や夏色まつりのような戦略はメリットも大きいはず。特定の相手と恋愛しない“キャラクター”を、果たして人間はどれだけ演じ続けられるのだろうか。

文=大上賢一

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