マクドナルド　（C）Vytautas Kielaitis / Shutterstock

手頃な金額と安心の品質で、多くの人に愛されているファストフードチェーン『マクドナルド』。しかし3月4日に商品の値上げが発表され、中でも冬の期間限定人気メニューに、ネット上で不安の声が続出しているようだ。

『日本マクドナルドホールディングス』は4日、「ハンバーガー」を含めた商品の値上げを発表。原因は小麦や牛肉の価格高騰や、人件費を始めとした物流費の上昇で、3月14日から一部商品の価格を10円～20円程度改定すると告知している。

新価格で販売される商品は、「ハンバーガー」や「チーズバーガー」といったバーガー系のほか、「マックシェイク」Sサイズや「マックフルーリー」、「チキンマックナゲット」15ピースといった主力商品ばかりとなっている。

「『マクドナルド』は小麦の高騰などと発表しましたが、恐らく原因は、今の世界情勢にあると言えるでしょう。ロシアがウクライナへの侵攻を行なったことにより、小麦の輸出が数％ほど停止されたようで、2008年以来の価格高騰が起こっている模様。主力商品に小麦が多い『マクドナルド』にとって、値上げせざるを得ない状況なのかもしれません」（時事ライター）

ほぼ小麦粉の「グラコロ」がピンチに!?

「マクドナルド」の値上げ情報は瞬く間に広がり、世間を震撼させていた。しかしマックファンの間では、ある冬季限定メニューの方に大きな注目が集まっている。その商品とは、具材のほとんどに小麦が使用されていることで有名な人気メニュー「グラタンコロッケバーガー」だ。

バンズを始め、コロッケのパン粉やホワイトソースやマカロニなど小麦が主軸のため、価格高騰の煽りをモロに受けることが予想される。ネット上には、

《小麦ならグラコロとかやばい値段になるんじゃね？》
《小麦の塊だからグラコロは、1個1000円くらいになるんじゃなかろうか》
《小麦高騰で、貴族の食べ物になるグラコロ》
《小麦が値上がりするとグラタンコロッケバーガーが高級品になってしまう…》
《このままロシアとウクライナの戦争が終わらないとグラコロの値段は倍になる》

などといった悲しみの声が続出していた。

幸い、冬季限定の「グラコロ」の販売はしばらく先の話になる。昨年12月から販売された「グラコロ」は単品で税込340円だった。冬が訪れる前に、小麦価格の高騰が収まることを願うばかりだ。