『Cygames』のソシャゲはパクりすぎ? ゲームの“引用”はどこまで許されるのか

『Cygames』のソシャゲはパクりすぎ? ゲームの“引用”はどこまで許されるのか

『Cygames』のソシャゲはパクりすぎ? ゲームの“引用”はどこまで許されるのか (C)PIXTA

『ウマ娘 プリティーダービー』や『Shadowverse』(シャドバ)など、大ヒットアプリを多数生み出してきたゲーム会社『Cygames』。しかし同社が作り出すゲームに“元ネタ”が存在することで、一部では「パクリ論争」も繰り広げられているようだ。

ネットイースも真っ青?

「Cygames」の歴史は、2011年にリリースされたソーシャルゲーム『神撃のバハムート』から始まった。その後、作り出したヒット作は『グランブルーファンタジー』、「シャドバ」、『プリンセスコネクト!Re:Dive』、そして「ウマ娘」など、オタクなら誰しもがプレイしたことがあるであろうゲームばかりだ。

一躍ソシャゲ業界のトップに成長した「Cygames」だが、その一方で「他社がリリースしたゲームに酷似している」とのウワサも絶えない。

たとえば2016年にサービスが始まった「シャドバ」は、世界的人気を誇るカードゲーム『ハースストーン』にルールやシステムが似ている。また「ウマ娘」も、長い歴史を持つ育成ゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズに育成システムがそっくり。他にも「グラブル」の登場キャラは、『ファイナルファンタジーXI』のキャラに似ているとの指摘が上がっていた。

こうした状況をめぐり、ネット上では《シャドバとウマはマジで訴えられるべき。ほんまに丸パクリだもん》《ソシャゲ界隈はほんまグレーゾーンに積極的に手を出してく会社多いわ》《ウマ娘にいたっては、ボタン配置すらパワプロから丸パクリ》《グラブルのキャラがFFのララフェルそのままで草》などと騒がれている。

“萌え化”は正義なのか?

しかし「Cygames」のゲームに“元ネタ”らしきものがあったとしても、他とは一線を画す画期的な手法を用いていることは確か。作中に登場するキャラたちを、魅力的な“萌え絵”によって送り出しているからだ。

逆に元ネタにあたる「ハースストーン」、「実況パワフルプロ野球」、「ファイナルファンタジーXI」などは、そこまで萌えに特化しておらず、あくまで一般ユーザーに受け入れやすいイラストが使用されている。

その点、「Cygames」はオタクユーザーを顧客として見据え、萌え絵の起用で大人気に。パクリ疑惑などどこ吹く風、《萌え化させるのがサイゲの仕事やぞ!》《オタク向けの最高コンテンツを作る企業》《パクってもゲームが面白ければ良いし、何よりキャラがかわいいからOK》と援護する人もいるくらいだ。

そもそも二次元の世界において、“萌えキャラ”が一切登場しないなど言語道断。「Cygames」は、むしろユーザーの心をくみ取ってくれる優良企業と言えるだろう。

文=大獄貴司

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