アシリパと杉元佐一の“絆”に感動も…『ゴールデンカムイ』311話に不穏なフラグ

アシリパと杉元佐一の“絆”に感動も…『ゴールデンカムイ』311話に不穏なフラグ

『ゴールデンカムイ』28巻(野田サトル/集英社)

3月31日発売の『週刊ヤングジャンプ』18号に、大人気サバイバルバトル漫画『ゴールデンカムイ』の第311話『アシリパの選択』が掲載された。作中ではアシリパと杉元佐一の熱い“絆”が描かれ、読者たちから感動の声が寄せられている。

※『ゴールデンカムイ』最新話の内容に触れています

裏切り者の尾形百之助を倒し、残る強敵は「第七師団」の鶴見中尉ただ1人に。杉元たちは一度体制を立て直すために、車内へと駆け込む。するとアシリパは杉元と白石由竹を残し、1人で戦う意志を伝えるのだった。

さらにアシリパは、「五稜郭」の井戸に眠る金塊を埋めるよう杉元たちに懇願。金塊をめぐる戦いによって、大切な人たちを失ってきたことを深く悔いているようだ。とくに杉元には“いちばん大切なひと”として思いのたけを伝える。

ところが杉元はアシリパの意向を汲まず、その身体を強引に抱えて鶴見中尉のいる車両へ。“相棒”として2人で戦うことを選ぶのだった──。

今まで杉元は、アシリパを守るべきものと認識しており、彼女を戦わせないよう必死に奮闘してきた。しかしアシリパの決意を目にしたことで、共に戦うという選択肢に至ったのかもしれない。

たった1人で無謀な戦いに挑もうとするアシリパと、そんな彼女に“相棒”として寄り添う杉元。「ゴールデンカムイ」の冒頭から育んできた2人の絆が結実した瞬間と言えるだろう。

アシリパと杉元佐一の物語

読者たちもアシリパと杉元の絆に、深く感じ入ったようだ。ネット上では《ぐちゃぐちゃになった情緒を、綺麗に整えてくれるいい本誌だった》《リパさんの決意に泣き、杉元の男前な行動に泣き、リパ&杉元の絆に泣き…。最高でした》《やっと対等な相棒になれたの、これ以上の感動ある?》といった声が相次いでいた。

そんな中、気になるのはキャラクターの“瞳”の描き方。アシリパは尾形に毒の矢を放った時、“不殺”の誓いを破ったせいなのか、瞳から光が消えていた。しかし杉元と相棒になった後には、数話ぶりに光を取り戻している。

細かい演出ではあるが、目ざとい視聴者たちは《アシリパの瞳に光が宿ってよかった!》《瞳のハイライトが復活してマジで良かった…》と歓声を上げているようだ。

しかし、油断は禁物。なにせ「ゴールデンカムイ」では、不吉なことが起こる前触れとして瞳にハイライトが入りがち。アシリパのハイライトが彼女の死亡フラグとなることは、なんとしても避けてほしい…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ