狗巻棘はリカに腕を食われた…?『呪術廻戦』180話の描写に飛び交う不穏な考察

狗巻棘はリカに腕を食われた…?『呪術廻戦』180話の描写に飛び交う不穏な考察

『呪術廻戦』19巻(芥見下々/集英社)

ダークファンタジー漫画『呪術廻戦』の最新話が、4月4日発売の『週刊少年ジャンプ』18号に掲載された。第180話『仙台結界(7)』では謎に包まれていた乙骨憂太の術式について、新たな考察のヒントが投下されたようだ。

※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

四者の思惑が絡み合った戦いの末、最後まで立っていたのは乙骨と石流龍。乙骨はスピード勝負に持ち込もうとするが、石流の心意気に応えて、正面から呪力対決を行うことにする。

その後、石流はここぞというタイミングで必殺技「グラニテブラスト」を放出。しかし乙骨は「模倣」の術式によってコピーした、烏鷺亨子の技で反撃した。石流の知らない間に、乙骨は烏鷺の術式を模倣する条件を満たしていたらしい。

石流がその条件として推理したのは「捕食」。第179話で描かれたように、リカは烏鷺の左腕を食らっていたのだ──。

これまで描かれてきた烏鷺と石流の推測をまとめると、乙骨は他人の術式を「模倣」できる能力者ということになる。そしてその条件は、術師の体をリカが食べること。強力な能力に見合った、厳しい制約だと言えるだろう。

狗巻棘もカニバ犠牲者に!?

もしこの推測が正しいとすれば、1つの疑念が湧いてくる。乙骨は現在、狗巻棘の「呪言」をコピーして使える状態となっているが、それはいかなる理由なのか…。

読者の間では、乙骨が狗巻の一部をリカに食べさせたという考察も。《狗巻の腕はリカが食ったってことか?》《リカちゃんが食べると術式コピーできるってことは狗巻先輩もなんか食われた?》《いつ狗巻先輩食ったんや…》と動揺する声が上がっている。

たしかに狗巻は「渋谷事変」を経て、左腕を欠損していた。だとすればその腕を食して、能力をコピーした可能性はあるかもしれない。さらに奇遇なことに、リカが烏鷺から奪ったのも、狗巻が失ったのと同じ「左腕」だった。

ただ、狗巻が腕を失うはるか前のエピソードでも、乙骨は「呪言」を使ったことがある。そう考えると矛盾点のようにも見えるが、当時の乙骨は拡声器を通して能力を使っていた。最近披露した「呪言」は狗巻とまったく同じスタイルなので、やはり“食事”が行われたのかもしれない。

劇場版でも強い絆が描かれていた乙骨と狗巻。「呪言」模倣の裏にどんなドラマがあったのか、読者の想像をかき立てる展開はまだまだ続きそうだ。

文=野木
写真=まいじつエンタ