『テイルズ オブ』シリーズ最新作が8カ月でサ終! 不評の原因はどこに…?

『テイルズ オブ』シリーズ最新作が8カ月でサ終! 不評の原因はどこに…?

『テイルズ オブ』シリーズ最新作が8カ月でサ終! 不評の原因はどこに…? (C)PIXTA

国民的RPGのスマートフォン向けゲームアプリ『テイルズ オブ ルミナリア』が、今年7月をもってサービス終了することを発表。そもそもリリース当初から散々な言われようだったが、想像以上の早さに驚きの声が上がっているようだ。

約8カ月でサービス終了

『テイルズ オブ ルミナリア』のサービスが開始されたのは、昨年の11月4日。「テイルズ オブ」シリーズとしては異例となる、21人もの主人公が用意されており、それぞれの視点で物語を楽しむRPGといったゲーム内容だった。

そんな「テイルズ オブ ルミナリア」が先日、2022年7月20日をもってサービス終了を発表。予定通りにサービス提供が終われば、約8カ月しか続かなかったことになる。

あまりにも早すぎる最後に、SNSなどでは《終わんの、早くね?》《ルミナリア終了するのはっや》《あらゆる面で続かないとは思ってましたけど驚きの速さでしたね》《こんだけ早いと手出さなくて良かったなってなるし今後出るソシャゲに信用持てない》《ルミナリア1年もたなかったってマジ?》といった声が。長く続くと思っていた人は少なかったが、それでも約8カ月という提供期間は驚くべき短さだったようだ。

「テイルズ」シリーズがスマホゲーに不向き?

「テイルズ オブ ルミナリア」の何がダメだったのか、ファンの間で議論が交わされているが、問題点を挙げるときりがない模様。まず、同ゲームの開発を務めたのは『株式会社コロプラ』なのだが、同社は「任天堂」から特許権侵害で訴えられたことが世に広まっており、イメージを著しく低下させていた。そのためサービスが開始される以前から、《コロプラって聞いただけでいやな予感しかしない》などと心配の声が上がっていたほどだ。

また、サービス開始後もスマートフォンの“縦画面”前提のゲーム性が不評で、ユーザーからは《横画面の仮想パッドでやりたかった》《敵がどこにいるかわからん》といったクレームが。スタートダッシュに失敗しただけでなく、その後も何かと悪評がついて回り、支持を得られなかった。

「テイルズ オブ」シリーズといえば、昨年9月に発売されたCS向けタイトル『テイルズ オブ アライズ』がヒット。2016年の『テイルズ オブ ベルセリア』以降、マザーシップタイトルは高い評価を得ている。

しかしその一方で、スマートフォン向けゲームの方は苦戦を強いられている様子。今年2月にスマートフォン用ゲームアプリ『テイルズ オブ クレストリア』がサービス終了したばかりということもあり、《テイルズでソシャゲは無理》とまで言われてしまっている。

ちなみに「テイルズ オブ ルミナリア」も悪いところだけでなく、ストーリーはある程度評価されていた。しかしストーリーの良し悪しは、実際にゲームをある程度プレイしなくてはわからない。看板にケチがついてしまった以上、今後も「テイルズ オブ」シリーズのスマートフォン向けゲームは苦戦を強いられそうだ。

文=大上賢一

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Khosro / PIXTA