『ONE PIECE』尾田栄一郎は漫画を見る目がない?“帯コメント”を寄せた漫画に呪い…

『ONE PIECE』尾田栄一郎は漫画を見る目がない?“帯コメント”を寄せた漫画に呪い…

『ONE PIECE』尾田栄一郎は漫画を見る目がない?“帯コメント”を寄せた漫画に呪い… (C)PIXTA

『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎には、ちょっとした不穏なジンクスがあるという。コミックスの帯にコメントを寄稿すると、その漫画が不発で終わりがちなのだ。『週刊少年ジャンプ』の新作にも、そのジンクスが発動するかもしれない。

大御所のメッセージにファンの反応は

尾田が帯コメントを寄稿したのは、原作:末永裕樹、作画:馬上鷹将による落語漫画『あかね噺』。2月14日発売の「ジャンプ」11号でスタートした期待作で、女子高生落語家をメインに据えたユニークな作品となっている。

6月3日にはそんな同作の第1巻が発売されたのだが、尾田が帯に推薦コメントを寄稿。その内容は、「ハイ好き! 頑張れあかね!」と、主人公のあかねにエールを贈るものだった。尾田は落語好きとしても知られているので、琴線に触れるものがあったのかもしれない。

「ジャンプ」大御所からの太鼓判に、「あかね噺」のファンからは、《1巻から尾田先生の帯コメントがあるのは凄すぎるやろ!》《やはり尾田っちも好きだったか! なんか嬉しいなー》《一巻の帯コメを尾田先生に貰えるの最高だなあ》と喜びの声が上がっている。

帯コメントは“不調”のフラグ?

その一方で、尾田が帯コメントを寄稿した作品は“売れない”という不吉なジンクスもあるようだ。

たとえば尾田は以前、『月刊コミックゼノン』の女子格闘技をテーマにした漫画『ハナカク』の3巻に帯文を寄せている。しかし同作は15巻まで連載が続いた後、打ち切り終了へ。しかもコミックスは絶版となり、現在は作者・松井勝法によって著作権フリー化が行われている。

また、『ジャンプ+』のコスプレ漫画『2.5次元の誘惑』8巻にも帯コメントを寄稿したが、こちらも現状は人気が爆発していない。むしろ、同じくコスプレ漫画でアニメ化もされた『その着せ替え人形は恋をする』にお株を取られ、影が一層薄くなった印象だ。

さらには、軌道に乗っている漫画でもジンクスが発動する可能性が。大ヒット作『約束のネバーランド』の4巻が発売された際、「ここからが面白いんだよーっ!!!」というコメントを送ったが、何の因果か、そのあたりから勢いが衰えていく一方だった。

今のところ「あかね噺」は本誌で定期的にカラーページをもらっており、掲載順も高い位置につけることが多い。はたして迷信を打ち破れるのだろうか…。

文=野木

【画像】

golubovy / PIXTA