ジャンプの次期看板が確定!?『SAKAMOTO DAYS』が“劣化銀魂”の汚名を返上

ジャンプの次期看板が確定!?『SAKAMOTO DAYS』が“劣化銀魂”の汚名を返上

ジャンプの次期看板が確定!?『SAKAMOTO DAYS』が“劣化銀魂”の汚名を返上 (C)PIXTA

人気連載陣が軒並み姿を消し、誌面の弱体化が心配されている『週刊少年ジャンプ』。そんな同誌に、新たな看板作品が台頭しつつあるという。それは鈴木祐斗によるバトルアクション漫画『SAKAMOTO DAYS』だ。

鉄板の「学園モノ」がスタート!

同作は、かつて「伝説」と言われた殺し屋・坂本太郎をめぐる物語。引退して平穏な日常を送っていた坂本が、穏やかでない事件に巻き込まれていくのが主な筋書きだ。週刊連載とは思えない作画力や、王道をおさえたストーリーによって人気を博している。

直近の展開では、メインキャラたちが坂本の母校である「JCC」(日本殺し屋養成機関)に潜入する「学園編」がスタート。少年漫画の最強ジャンルである学園モノを、一風変わった形で取り込んだ設定となっており、はやくも読者は興味をそそられているようだ。

ネット上では、《学園ものまでしっかり押さえていく気か!? もう無敵じゃん…》《JCCの学生主人公でスピンオフやってほしいレベルでこの学校気になるんだが》といった声が飛び交っている。

とはいえ、同作が大好調なのは「学園編」からではなく、その前に描かれていた「JCC編入試験編」以前からも大きな評判を呼んでいた。その証拠に、読者アンケートを反映するという掲載順はここ数週4番目を維持。6月20日発売の『週刊少年ジャンプ』29号では2番目の位置で、『僕のヒーローアカデミア』と『呪術廻戦』を上回っている。

“逆”サム8? 編集者が有能すぎる

連載が始まった当初、「SAKAMOTO DAYS」の方向性は今と大きく違っていた印象。迫力のあるバトル描写こそ変わっていないが、ジャンルとしては坂本と一般人のギャップを面白おかしく描いたギャグ漫画だった。

ただ、あまり読者からの評価は高くなく、一時期は“劣化銀魂”と揶揄されていたほど。それは掲載順にも表れており、中位~下位を行ったり来たりする時期があった。

しかし担当編集が有能だったのか、途中からバトル漫画へと路線変更。かつてギャグ漫画として始まった『ドラゴンボール』がそうだったように、同作もギャグからバトルへとシフトチェンジしていった。さらに日本殺し屋連盟の特務部隊「ORDER」や、凶悪な「X(スラー)」など、魅力的なキャラクターを次々と投入したのも、ブレイクの要因だろう。

あらゆるテコ入れが“成功”を引き続け、掲載順は上位をキープするまでに成長。次号「ジャンプ」でも、表紙&巻頭カラーを飾る予定だ。すでに看板作品といっても過言ではないのかもしれない…。

文=野木

【画像】

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