マガジン『進撃の巨人』の後釜? 新人漫画賞で5年に1人の天才漫画家が誕生

マガジン『進撃の巨人』の後釜? 新人漫画賞で5年に1人の天才漫画家が誕生

マガジン『進撃の巨人』の後釜? 新人漫画賞で5年に1人の天才漫画家が誕生 (C)PIXTA

6月22日に発売された『週刊少年マガジン』30号で、「第108回新人漫画賞」の結果が明らかに。およそ3年ぶりに最優秀賞である「特選」を獲得する才能が現れ、大きな話題を呼んでいる。“ジャンプ一強時代”を打ち崩す、反撃の狼煙となるだろうか…。

マガジン作家や編集長も絶賛

今回「特選」に選ばれたのは、22歳の漫画家・果坂青による『GALAXIAS』(ガラクシアス)という作品。ファンタジー風の世界で、竜に家族を殺された少年と、竜の少女が交流する様が描かれていく。

端的に言えば“怪獣モノ”だが、心理描写がきわめて繊細で、画力もストーリー構成も新人とは思えないほどハイレベル。審査にあたった『ブルーロック』原作の金城宗幸は、「画力がエグい。キャラ、竜、女の子、バトル、抜け目なく全てが気持ち良すぎる絵の連続」と称賛しつつ、作者にしかできない“表現の発明”があれば一瞬でヒット作家になれると太鼓判を押している。

また、「マガジン」編集長の栗田宏俊氏は、編集長としての5年のキャリアにおいて見たことがない「圧倒的な得点数」だったことを語り、自身も「最高点」を付けたことを明かしていた。

受賞作は「マガジン」本誌やアプリ「マガポケ」でも公開中。はやくも読者からは、《作画、ストーリー共に驚きしかない! ぜひ連載をして頂きたいです!》《何か凄いな、一時代始まるんじゃない》《連載作品入れても絵がぶっちぎりで上手くてヤバい なんか壮大なバトル物連載してほしい》と連載を期待する声が上がっている。

数々の人気作家を生み出してきた漫画賞

なお、「マガジン」における「新人漫画賞」は半年に一度のペースで開催されており、かなり長い歴史のある賞だ。『ラブひな』『魔法先生ネギま!』の赤松健や『FAIRY TAIL』の真島ヒロなど、「マガジン」を代表する作家たちを生み出してきた。

最近でも多くの才能を発掘することに成功しており、たとえば2012年に「入選」を果たした春場ねぎが、その筆頭と言えるだろう。ご存じのとおり、作者は大人気ラブコメ『五等分の花嫁』を手掛けている。

ほかの出世株としては、現在『週刊少年ジャンプ』で『アオのハコ』を連載している三浦糀も同賞からのデビュー。また、『別冊少年マガジン』に移って『進撃の巨人』を大ヒットさせた諫山創も、受賞歴があった。

このままの調子で、人気作家の仲間入りを果たすのかどうか。「マガジン」の新たな怪獣が進撃する日を楽しみに待ちたい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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