『あやトラ』のダークネス化が止まらない! 煩悩まみれの領域展開に騒然

『あやトラ』のダークネス化が止まらない! 煩悩まみれの領域展開に騒然

『あやトラ』のダークネス化が止まらない! 煩悩まみれの領域展開に騒然 (C)PIXTA

少年漫画界において、お色気を描かせたら右に出る者はいない巨匠・矢吹健太朗。現在『ジャンプ+』では、最新作『あやかしトライアングル』を連載中だが、そこでも芸術的なシーンを生み出している。ヒロインが色欲で“領域展開”を行ったのだ。

※『あやトラ』最新話の内容に触れています

同作は、妖(あやかし)の術により女体化してしまった風巻祭里と、幼馴染の少女・花奏すずを中心としたラブコメディー。6月20日に更新された第95話『内なる獣』では、すずの心に潜む“ケダモノ”が表に出てくることになった。

獏の妖が見せる悪夢により、暴徒化した偽・祭里に襲われたすず。悪夢を脱出するため、すずは妖の王・シロガネの力を借りて、内なる獣を解放する。その瞬間、世界は一面ピンクに覆われ、トロトロの練乳が偽・祭里の全身にぶっかけられてしまう。その練乳を丹念に舐め取るすずは、少年漫画のヒロインとは思えない妖艶さだ。

「ジャンプ+」で許される表現のギリギリを攻めるような描写に、読者たちも《控えめに言って神》《こんな欲望全開のふしだらヒロインがジャンプ(ラ)のヒロインでいいのか!?》と大盛り上がり。

その一方で、“内なる獣”によって敵を己の世界に引きずりこむシーンに、『呪術廻戦』を連想する読者も。《内なる獣を開放して世界をピンクに染めるとかこれもう領域展開で草》《最悪な領域展開すぎるだろあやトラ…》《一歩間違ってたら死滅回遊に参加してただろこの女》といった声が巻き起こっていた。

1,000年モノの特級呪霊?

すずは、強力な妖を引き寄せる生命力を持った「妖巫女」。歴代巫女の能力や一部の記憶が1,000年以上にわたり、引き継がれてきたという壮大な設定だ。しかし最新話では、それだけでなく“色欲”も代々蓄積されていたことが判明してしまう。

妖巫女は妖に近い不思議な力を持つことから、長年人々から忌み嫌われてきた存在。それを考慮すれば、一般人との交流はおろか、恋愛経験なども少なかった可能性は高い。そうして1,000年溜め込まれた色欲を解放した結果が、すずの欲求を具現化したピンクな領域展開だったのかもしれない。

すずは物語の進展とともに大胆になっており、『週刊少年ジャンプ』に連載されていた頃から、「キス魔王」の称号を得るほどの境地に達していた。さらに「ジャンプ+」に移行したことで、その勢いはとどまることを知らない。彼女1人だけ、特級呪霊なみにパワーインフレが進みそうだ。

文=野木

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Khosro / PIXTA