6月28日に配信された「ニンテンドーダイレクト」にて、PlayStationシリーズを支えてきたヒット作が次々とニンテンドースイッチに移植されることが明らかに。PlayStationの時代は、いよいよ終わろうとしているのかもしれない。
過去の名作たちが解き放たれる
今回発表されたのは、『ペルソナ3 ポータブル』『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の移植。さらには『NieR:Automata』(ニーア オートマタ)のスイッチ版として、『The End of YoRHa Edition』が発売されることも併せて告知されている。
『ペルソナ』シリーズは、PlayStationを代表するメガヒット作品の1つ。「4」や「5」はそれぞれSteam版などでも発売されているが、「3」に関してはリリースから約13年の時を経て初のリマスター移植という形だ。
[トピックス]アトラスのジュブナイルRPG「ペルソナ」シリーズ3作がNintendo Switchに順次登場。第1弾『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は2022年10月21日に発売決定。https://t.co/qgz92lcfwT
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) June 28, 2022
また「ニーア オートマタ」は2017年にPlayStation 4で発売され、大ヒットを記録したタイトル。これまでにSteam版やXbox One版がリリースされていたが、約5年の時を経て、ついにニンテンドースイッチ版が登場することに。これにより、ほぼ全ての国内主要ハードで同作をプレイすることが可能になった。
いずれもゲームファンにとって、驚きが大きいニュースだったようで、SNS上では《ニーアやペルソナとか移植が本当に来るとは思ってもなかった》《ニーア、ペルソナとソニーハードの移植が熱い》《ペルソナ5の移植も決定して3と4も来てニーアも来るとか急にSwitch充実してきた》と歓喜の声が続出している。
家庭用ハードの未来を担うのは…
とはいえ、ソニーのファンたちはこの動きに複雑な心境を抱いていることだろう。PlayStationシリーズのアイデンティティと言っても過言ではない「ニーア オートマタ」や「ペルソナ」シリーズが、ある意味任天堂ハードに奪われてしまった形になるからだ。
PlayStationでしかプレイできないヒット作が減っていくことで、ライトなゲームファンたちが一斉に“乗り換え”を進めていくかもしれない。ますます国内のゲーム市場が、ニンテンドースイッチ一強になっていく可能性は高い。
そしてその一方で、ソニーの現行ハードである『PlayStation5』も正念場を迎えている模様。国内販売台数で「Xbox」シリーズと競り合うことも増えており、まだまだ普及は進んでいない。
一応、2023年中に『ファイナルファンタジーVII リバース』や『ファイナルファンタジーXVI』といったキラータイトルが独占販売される予定ではあるが、どれだけの効果を見込めるだろうか…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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