7月20日、PS5、PS4、PCのマルチプラットフォームで『Stray』という新作ゲームが発売された。かわいらしい猫が主役ということで、SNS上で大きな話題を呼んでいる。しかしその一方で同作の“ホラー要素”を問題視する人も存在しており、論争が巻き起こっていた。
誇張しすぎたレビューの被害者たち
『Stray』は、サイバーパンクめいた世界観を舞台としたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは「猫」を操り、相棒のドローンと協力しながら、サイバーパンクシティの謎を解き明かしていく。
なによりも特筆すべきは、猫のかわいらしさ。まるで本物の生きた猫のようなリアリティーで、細かい動作までしっかりと再現されている。SNS上ではプレイ画面が続々投稿されており、それを見た猫好きのユーザーたちが興味を示しているようだ。
【本日発売】
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— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) July 19, 2022
しかしそんな盛り上がりに水を差すように、ツイッター上で同作に注意喚起を行うアカウントが登場。かわいいイメージとは裏腹に、「虫耐性」「グロ耐性」「暗闇耐性」「ホラー耐性」がないと楽しめないゲームだと主張していた。
このレビューが拡散されると、《気になっていたが虫とグロ耐性がゼロなので諦めよう…》《虫耐性いるんですか!? むり!》と拒否反応を示す声が続出。軽い気持ちで手を出そうとしていた人が、躊躇を強いられていた。
ところがその後、元のレビューがかなり誇張した内容であることが発覚。それどころか、ハッキリと“デマ認定”すらされており、アカウントは非公開となっている。
ちょっと不気味なだけなのに…
問題のレビューでは、あたかもゴア表現があるかのように示唆されていたのだが、実際には「Stray」にそのような描写は存在しない。そもそもレーティングが「CERO:B」で12才以上を対象としたゲームなので、ドギツイ表現があるはずもないだろう。
ただ、完全に根も葉もないわけではなく、ちょっと不気味な世界観であることは確か。クトゥルフ神話を連想するようなデザインのクリーチャーなどが、猫の前に現れてくる。件のアカウント以外にも、《しっかりホラーなのでグロ耐性ない人は気を付けて》《ちょっとしたホラー要素で緊張感ある》といった声はちらほら上がっていた。
ふだんゲームに触れておらず、猫のかわいらしさに惹かれて始めようとしている層は、多少気をつけた方がいいのかもしれない。もっとも、PVなどを見れば世界観はある程度つかめるはずだが…。
PC版を販売している『Steam』のレビューを見てみると、全体の97%が好評と圧倒的な評価を得ている。世間の“過剰反応”に振り回されないようにしたいものだ。
文=城門まもる
【画像】
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